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2006年2月13日 10:00

Jeeves 執事の今後は如何に? IAC がメディア/広告事業建て直しへ

著者Michael Hickinsオリジナル版を読む海外海外発
IAC/InterActiveCorp (NASDAQ:IACI) は先ごろ、2005年第4四半期の決算を発表した。アナリストらは、同社がさほど時間を置かず、傘下の検索エンジン Ask Jeeves について、売却価格を示すのではないかと考えている。一方 IAC は、Ask Jeeves の名称変更についてほのめかしている。

IAC が発表した決算内容は、全体として好調だった。しかし、チケット販売を含むサービス事業や小売事業の売上に対し、Ask Jeeves を含むメディアおよび広告事業の売上は遠く及ばず、Ask Jeeves 単体の売上も前年同期比で1桁台の伸び率にとどまるなど、メディアおよび広告事業の業績は、比較的思わしくない結果となった。

しかし IAC は、メディアおよび広告事業の建て直しを図る意向を示した。同社はメディアおよび広告事業について、顧客維持の強化と市場シェア拡大を狙い、ブランド構築と技術面で新規投資を行なうという。ブランド構築の中には、名称変更も入っている。

IAC が今回の決算発表で示した数字を、Ask Jeeves 単体で見る限り、同検索エンジンは表面上問題ないように見える。

IAC は決算発表の中で、「(Ask Jeeves は) 昨年12月、米国における検索クエリのシェアを、前年同期比20%増の6.3%に伸ばした」と記している。

昨年12月末の段階で、検索エンジンの市場シェアは、上から Google (48.8%)、Yahoo! (21.4%)、MSN (10.9%)、AOL (6.6%) と4強が占め、Ask Jeeves はシェア2.2%で5位につけていた。

また、Ask Jeeves 単体の売上も、前年同期に比べて増加した。しかし IAC の2大事業といえる小売事業とサービス事業の売上が、前年同期比でそれぞれ42%と46%の伸びを示し、IAC の総売上も前年同期に比べて45%増えたことから見ると、わずか9%という Ask Jeeves 単体の売上伸び率は、いかにも見劣りのする数字で、業界観測筋の注目を集めずには置かなかった。

決算発表では、Ask Jeeves が属するメディアおよび広告事業全体の売上について、前年同期比の伸び率も記しているが、IAC が Ask Jeeves の買収手続きを終えたのは昨年7月のため、この数字を取り上げても、計算上極端に大きな伸び率になるばかりで、成長度合いを測る意味はない。

証券会社 Merrill Lynch のアナリスト Justin Post 氏および Han Pham 氏によると、前年同期に比べた Ask Jeeves 単体の売上伸び率は、予測伸び率の17%増をはるかに下回る数字だったという。

両氏は分析レポートの中で、メディアおよび広告事業の売上 (Ask Jeeves の売上が大半を占める) 伸び率は、予測に達しなかったばかりか、「検索業界の中でも非常に低いものだった」とコメントした。

IAC は決算発表で、メディアおよび広告事業について、「長期的な市場シェアの拡大に向け、2006年は投資を増やす」との意向を示している。

Ask Jeeves は、変更や投資に関する詳細について完全に沈黙を守っているが、名称に関していえば、アナリストらによると、同検索エンジンはより単純な『Ask.com』に名称を変更し、これまで看板キャラクタを務めてきた、端正な Jeeves 執事の名が外れるという。

なお、Ask Jeeves の広報担当 Darcy Cobb 氏は、2月27日にサイトを刷新するという点については認めた。

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