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Webマーケティング 2006年4月24日 11:00
Webマーケティング・バックナンバー
ユーザー数のヤフーと“濃さ”の Google――SES でネットレイティングス萩原氏が講演

著者: japan.internet.com 編集部 プリンター用 記事を転送
2006年4月24日 11:00 付の記事
国内internet.com発の記事
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ネットレイティングス代表取締役社長 萩原雅之氏
検索エンジン関連の専門イベント「Search Engine Strategies 2006」2日目となる21日、ネットレイティングス代表取締役社長の萩原雅之氏が「最新データでみる日本人の Web 検索行動」と題して講演を行った。

ユーザー数のヤフーと“濃さ”の Google
「語弊はあるかもしれないが、PV という指標で言えば、日本の検索はヤフーと Google で寡占状態にあるともいえる」――各検索サイトには様々な個性あるが、ことボリュームに関してはヤフー検索と Google がかなりの部分を占めていると萩原氏は分析する。もちろん日本では1位がヤフー検索(search.yahoo.co.jp)で2位が Google だ。

ただ総 PV ではヤフー検索がトップだが、ユーザー1人当たりの PV でみると、実は Google の方が多い。だが以前から続いているこの状況もここ最近を振り返れば変化しつつあり、Google とヤフー検索の差は少しずつ縮まってきてはいる。萩原氏は、ヤフーが2005年10月に行ったディレクトリ型からロボット型検索「YST」への変更が主な要因と見る。ディレクトリ型に比べ、ロボット検索型は2ページ目、3ページ目を閲覧する可能性が大きくなり、一人当たりの PV 数が増えてくるからだ。

ユーザー1人当たりの PV は Google がトップ
*クリックして拡大

実際、2005年の9月と10月のデータを比べると、ヤフー検索の Web 検索のユーザー数は9月も10月も約2,500万人でほぼ変わらず前月比102%だが、PV で見ると一人当たりの検索結果閲覧ページ数が増え、結果的にロボット型の Web 検索の PV は13%伸びた。ビジネスに関わる検索結果の表示ページは増えていることになる。またディレクトリ検索(dir.yahoo.co.jp)も1,200万のユーザー数を保っており、結果的にヤフー検索の表示ページ数は伸びていることになる。

ヤフー検索ユーザー数の推移

このような一人当たりの PV には検索行動の“濃さ”が現れる。言ってみれば検索に対するロイヤリティだ。X軸に一人当たりの平均利用回数、Y軸に一人当たりの平均利用時間をとったネットレイティングスの分析チャートでは、右上にいくほどロイヤリティが高く濃いユーザーが多いことになる。結果として、ユーザー数をあらわすバブルサイズはヤフー検索が多いものの、スティッキネスでは Google が上回り、もっとも右上のポジションとなった。

Google とヤフー検索が右上に集まる

ところが、ヤフー検索と Google のユーザー層にはほとんど変化がないのも事実。 Google ユーザー1人に対するヤフー検索ユーザー数を表した「Y/G 比率」(2.0倍なら Google ユーザー1人に対しヤフー検索ユーザーは2人となる)を見るとそれは明らかだ。2〜12歳は2.6倍、同様に13〜15歳は2.1倍と差が出るが、それ以外ではどの層をとってもヤフー検索ユーザーは Google ユーザーの1.7〜1.9倍になる(Google が検索エンジンを提供している他サイトはデータに含まれていない)。ヤフー検索のリーチ率が高い層には Google も多くリーチしており、その比率には大きな差は見られない結果となった。「年齢が若いから Google を使う、高齢者だからヤフー検索を使うということはない」と萩原氏。

ほとんどの年齢層で Y/G 比率に差はない

実際、両検索サイトを併用するユーザーも多い。ヤフー検索はユーザー数2,600万人(リーチ65%)、対して Google はユーザー数1,414万人(リーチ35%)。そしてこれらの併用者は929万人、リーチ率は23%となる。Google 利用者の3分の2はヤフー検索も利用していることになり、併用率は Google ユーザーの66%、ヤフー検索ユーザーの35%。実は Google ユーザーの方が併用率は高い。萩原氏は「同様の結果は米国 NetRatings の調査でも明らかになっており、実際のユーザーは意外と一つの検索にこだわらず、複数の検索を使う傾向にあるということがわかる」と述べる。

検索サイトを併用するユーザーはかなりの数に

ヤフー検索と Google の誘導力を比較
では、ヤフー検索、Google 両検索の誘導力はどうだろうか。主な企業サイトや EC サイト、代表的な Blog や掲示板サイトのリファラー(直前参照サイト:リンク元)を比較した。

企業サイトはトヨタ、サントリー、松下電器の3社。これらの企業サイトではいずれもヤフー検索がトップで Google は2〜4位となった。トヨタ、サントリーではヤフートピックス(dailynews.yahoo.co.jp)からの流入も多く、3位、4位の流入元となっている。ニュースと同時に企業サイトや商品サイトへのリンクが貼られるため、「誘導力という意味では、検索以外の手段としてヤフートピックの力は大きい」と萩原氏。

また松下電器の場合、Google を押さえて2位にカカクコムがランクインしている。萩原氏によれば、たいていの AV メーカーはカカクコムが2位、3位にくるという。企業サイトへの誘導ではまず検索サイト、その後にニュースや口コミサイトという順になる。これは他の企業サイトの場合も同じような結果となるそうだ。

EC サイトは一般に検索サイトからの流入が多い。「SEO、SEM を非常に重視している」(萩原氏)というアマゾンは、1位ヤフー検索、2位グーグル、4位には MSN もランクインした。検索への依存度が高いという点では価格コムも同様で、ヤフー検索、グーグル、MSN が1位から3位までを占めている。

ユーザーが書き込むコンテンツがメインの CGM(Consumer Generated Media)サイト。代表的なものは Blog や掲示板だ。ライブドア Blog とはてなダイアリー、2ちゃんねるで調べると、いずれのサイトでもヤフー検索と Google の比率が非常に高く、流入元1位、2位となった。Blog の場合は検索結果の上位に表示されやすいため、「実は一番検索の誘導力が高いのは CGM」と萩原氏。「任意に選んだサイトで比較したが、流入元としてはヤフー検索が強い。これはどんな企業サイトだろうが、EC だろうが CGM だろうが同様の結果となる」と述べ、検索結果からの誘導力ではヤフー検索が上回るとした。

ヤフー検索の強さは日本独自の現象――欧州では Google が圧倒的
ネットレイティングスは世界13か国でまったく同じ手法で同じインターフェイスで視聴率を調査している。そんな同社ならではのデータも紹介された。

2006年3月の主要5か国のヤフー検索、Google のリーチ率を比較すると、世界の中でも日本の特殊な状況がわかる。ヤフー検索のリーチが Google を上回っているのは日本のみというのが現状だ。イギリス、フランスでは7割以上が Google を使っており、これは日本におけるヤフー検索のリーチよりも高い数値である。アメリカでも日本と比べるとヤフーが少なく、Google が多い。

ヤフー検索が Google を上回るのは日本のみだ

「日本のヤフー検索がいかに大きい存在かがわかる。これは他の国と比べても日本独自の現象だ。Google が出てくる4、5年前から日本ではヤフーがメインのポータルとしてあったことから、日本人にとっては検索といえばヤフー検索という習慣になったのではないか。他の国ではヤフーがビジネスとして立ち上げる前に Google が出てきた結果だろう」(萩原氏)

ちなみに世界各国の Google は使われ方も日本とは異なる。日本の Google ユーザーの検索行動も十分“濃い”ものだが、それでも他国に比べると利用頻度は少ない。2006年3月のデータを比較すると、日本ではリーチが約35%、一人当たりの平均利用回数は8.7回、平均 PV は89だが、フランスではリーチ73.7%、平均利用回数15.3回、平均 PV は140となる。2005年も同じデータを作成した萩原氏は「当時は同じくらいの数値だった。1年経って、日本が減ったというより他国の Google の使い方が濃くなっている」と述べた。

欧州でも特にフランスの利用頻度は高い






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