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SEM 広告がモバイル広告の主流になる可能性も――サーチテリア中橋氏
■ モバイル SEM 市場とは 同社によると、主なモバイル広告商品はバナー広告、テキスト広告、メール広告(メルマガ・オプトイン)、タイアップ広告、そしてモバイル SEM 広告の5つで構成されており、このうちモバイルSEM広告以外の4品目で市場をほぼ4分しているのが現状。ただ、中橋氏は「PC インターネット広告とラインナップは類似していること」「大きなトレンドは PC インターネットの数年遅れで進化していること」などから、今後は SEM 広告がモバイル広告の主流になる可能性もあると見ている。 日米における PC の SEM 市場をみると、米国では現在ネット広告のうち35〜45%程度を SEM が占めており、今後は50%以上に成長すると期待されているという。日本における SEM はまだネット広告全体のうち25%程度に過ぎないが、中橋氏は「今後5年程で全体の45%程度になる」としている。米国に数年遅れで追随するイメージだ。 また日本の PC 広告市場全体とモバイル広告市場全体を比較すると、2004年は PC 広告:約1,800億円、モバイル広告:約180億円、2005年は PC 広告:約2,800億円、モバイル広告:約288億円。このように日本のモバイル広告市場はPCの10分の1と小さいものの、現状でも1999年の PC 広告市場(241億円)規模に相当しており、伸び率も高い。2003年から2004年で1.8倍、2004年から2005年で1.6倍と PC 広告市場以上の成長率だ。 順調に成長を続けるモバイル広告市場で SEM の重要性は増していくだろうか。中橋氏は「発展途上であるモバイル分野のEコマース・その他のサービスの提供が伸びることで、モバイルマーケティングの重要性が増すだろう」と述べ、米国、日本の PC SEM と同様の成長はモバイルでも実現可能との考えを示した。 続いて同氏は SEM における PC とモバイルの違いについて解説した。 ■ SEM における PC とモバイルの相違点 まずは巨大な検索サイトの存在。PCのインターネットでは Yahoo! Japan や Google など圧倒的なシェアを誇るロボット検索サイトがあるが、モバイルでは検索サービス各社のページビューに顕著な差はなく、さらに現状の主流はカテゴリ登録型サービスだ。大手の参入でロボット型が盛り上がる可能性はあるものの、現状では複数の媒体を束ねなければ価値のある検索ボリュームが確保できないという。 また携帯電話の画面サイズも PC とは異なる点だ。携帯電話は画面が狭いため、リッチな広告を展開しにくく、そのためテキストがメインとなる SEM 広告の潜在需要が高いという。さらに広告の画面占有度合いが高いこと、カーソルが広告上を通過するため目立ちやすいことなどにより、PC での SEM 広告に比べて高いクリック率も見込める。ただそういった利点も、広告と検索結果との関連性があってこそだ。 中橋氏は「ユーザーの信頼を失わないためにも検索要求と広告の適合性にはこだわる必要がある。検索結果に匹敵するような適合性の高い広告を配信すればさらにクリック率は高まる」としている。 SEO についても相違点がある。PC での検索と違って、モバイル検索にはまだ SEO という概念がない。ロボット検索サービスが一般的ではなく、また検索結果での上位表示ノウハウが確立されていないからだ。PC では SEM 以前に SEO が普及したが、モバイル検索業界においてはSEOは現実な手段とはなっていない。上位表示するための有効な対策としては SEM 広告しかないのが現状だ。 このほか、中橋氏はモバイル SEM の課題として効果測定のしにくさを挙げた。モバイル環境では PC のように自由にクッキーを使えないため、個別のトラッキングや効果測定がしやすい環境ではなかったという。ただ、最近では徐々に効果測定ソリューションが登場してきており、同氏は「効果測定がしやすくなればなるほど、費用対効果のよい広告サービスの価値が認められやすくなり、モバイル SEM 広告の価値が高まるだろう」と述べる。 関連記事 最新トップニュース
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