第八回 「ビジネスに活用できる SNS の特性 その1」前回まで、ゲームや音楽ファン向けの SNS につき、その魅力や成功の秘訣について取り上げてみた。今回からは、本論である「SNS のビジネス活用」につき、様々な角度から検証してみたい。
■ビジネス活用できる SNS の特性 1998年ごろ、インターネット・サービス成功のキーワードとして、3C(コンテンツ、コマース、コミュニティ)が注目された。3C におけるコミュニティとは掲示板によるユーザー交流を中心とした匿名性の高いものであった。 当時よりオンライン・コミュニティにおけるクチコミ・マーケティングの有効性は注目されていたものの、特に2ch 問題が多発するようになってからは誹謗中傷等のネガティブ要素にフォーカスがうつった。そのため、ビジネス分野への本格普及には至っていないが、アットコスメやカカクコムのようなコミュニティ活用の成功事例も生まれている。 インターネットの変遷から見ると、SNS は「信頼」を基盤とした新しいオンライン・コミュニティの仕組みであると言える。では SNS は従来型のコミュニティと比較して、どのような特性があり、それはどのようにビジネスに有効なのであろうか? 1.非匿名性 従来型コミュニティの最大の問題点は、匿名性のために発言の信用度が低く、当事者による宣伝目的や、荒らしによる誹謗中傷などが混在してしまう点にあった。 SNS のビジネス用途が最初に注目されたのは、実社会における信頼関係がベースになっているため、匿名性が低い特性である。mixi のような比較的匿名性の高いニックネーム・コミュニティにおいても、リアルな人間関係への配慮のため、2ch などの匿名掲示板とは異なる穏やかな性質を持っている。 人間はマスクをかぶると思いがけない大胆な行動を取るといわれるが、知り合いの集まりでマスクをつけても背格好や言動で身元がばれてしまう。この点が従来のコミュニティから大きく進化した点と言えよう。 2.信頼関係のネットワーク SNS の骨組みは、個人と個人をつなぐ信頼関係のネットワークだ。友人関係、ビジネス関係、趣味関係など、多面的な人間関係が SNS 上に登録されていく。 SNS 上でのクチコミ効果に期待が大きいのも、この「信頼関係」の有無が情報の伝達スピードに大きく影響するからである。 また SNS 内で展開される友人関係の拡大(出会いの連鎖)は、共通の個人属性(趣味など)がコネクターとなることが多い。このような友人間では話題に共通性があるため、より一層クチコミが活性化することになる。 さらにアフィリエイトによるインセンティブ効果もあり、これらの要因により、従来の掲示板コミュニティと比較し、クチコミ活性率の大幅な上昇が期待されている。 →「ビジネスに活用できる SNS の特性 その2」に続く 【当コラム執筆は、代表である斉藤が担当しています】 関連記事 最新トップニュース
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