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2009年7月4日
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Webマーケティング2006年5月15日 11:00

トランスコスモスの新サービス、リスティング広告の ROI 向上を自動化

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トランスコスモスが4月にサービス化を決定した「リスティング広告 ROI 最大化ソリューション」は、検索連動型キーワード広告の費用対効果が高くなるようにクライアントを支援するコンサルティングサービス。だが特筆すべきは、従来は人間が行ってきた作業をロボットとアルゴリズムに任せ、“人に依存しない”という点だ。

すでにテスト運用では130%の ROI 向上を確認したという同ソリューションについて、トランスコスモス サービス企画部シニアビジネスアーキテクトの桐生学氏に詳細を聞いた。

特徴は2つの新開発 AI エンジン。一つは入札するキーワードをロボットで大量に自動収集し、最適な組み合わせをリスト化する「Web コンテンツマイニングエンジン」、そしてもう一方がすべてのキーワードの最適な入札価格を算出し、効率的な自動管理を行う「キーワードポートフォリオエンジン」だ。これらの技術を用いることで、これまで営業担当者が手作業で行っていたプロセスを自動化し、キーワードあたりの顧客獲得単価を計算に基づいて最も低く抑えることが可能となるという。

桐生氏は「いままで根拠に基づいて ROI を最大化するというソリューションはなく、営業担当者のスキルや経験した事例・ノウハウというものが主流だった。今後このような自動化ツールが登場すれば、リスティング広告のコンサルティングサービスには大きな衝撃となるだろう」と自信を見せる。

ロボットが収集する膨大なキーワード
具体的な手順はほぼ自動化されている。まずはクライアント企業の Web サイトや、その競合 Web サイトをロボットにクロールさせ、数万〜数十万におよぶ大量のキーワードを自動的に収集する。これまで営業担当者が考えてきた、または調査してきた過程で浮かび上がったキーワードより明らかに多くのキーワードが集められるという。

次に収集したキーワードから無駄なものを排除。オーバーチュアなどが提供している検索クエリ実績と照らし合わせ、需要がなさそうなキーワードをフィルタリングするとともに、検索実績のあるキーワードをランキング化する。

そしてビッグキーワードを軸に地域名などのスモールワードを付加し、すべてのキーワードを掛け合わせる。そのリストは膨大な数にのぼるが、自社サイトや競合サイトの URL 入力以外はすべて自動化されているため、人間が行う必要はない。桐生氏は自動化のメリットについて以下のように述べる。

「従来は営業担当者が独自の経験に基づいてキーワードを提案してきた。例えば、競合他社が○○というキーワードに〜円で入札しているから御社は10円高く入札しましょうと。キーワードの選択から入札金額まですべて人が考えるのが当たり前で、担当者の知識や業界への精通度によって成果は異なっていた。ただ、それらのキーワードは本当にすべてを網羅したものなのだろうかというと、当然そうではない。人が思いついたものには少なからず漏れがある」

また、膨大なキーワードを抽出し、あらゆる組み合わせを自動で組み合わせることで、無駄なクリックを極力排除できるという。「例えば、東京の美容整形外科で脂肪吸引をしたい人なら、単に美容整形ではなく“美容整形 脂肪吸引 東京”のほうがクリック後の成約率が高まる。クリック課金型であるリスティング広告はクリックされない限り課金もされないため、キーワードは組み合わせてできるだけ多く出したほうがいい」(桐生氏)。

AI エンジンがキーワードの抽出漏れや
無駄なクリックを最小化する

キーワードの組み合わせは無限に存在するため、人間がすべてを考え出すのは実質不可能。Web コンテンツマイニングエンジンがこの作業を自動化した意味はここにあるという。ロボット巡回によるキーワードの網羅性とその組み合わせのボリュームが Web コンテンツマイニングエンジンによって実現され、また同様に入札管理もキーワードポートフォリオエンジンによって自動的に行われる。

最も費用対効果の高い表示順位に自動管理
キーワードポートフォリオエンジンとは、大量に抽出したキーワードに対して、それぞれいくらで入札したときにもっとも費用対効果が高くなるかを算出するものだ。

はじめに Web コンテンツマイニングエンジンが抽出したすべてのキーワードのリストを自動的にオーバーチュアなどに登録して買い付ける。ポートフォリオエンジンが動くと、一度30円で入札したキーワードを次の日は35円、また次の日は28円で入札といったようにシステムが自動的に管理する。この入札は試験入札というもので、この際に1位表示、2位表示、3位表示時の広告効果を調査し、後のポートフォリオ最適化に活かす。効果の定義はクライアントごとに、資料請求や来店など設定可能だ。

続いて試験入札のデータに基づき、もっとも費用対効果が高くなるように毎日金額を変更して自動入札する。具体的には、より高い金額を払って1位表示するより、2位表示のままある程度のコンバージョンを得ていたほうがトータルでは費用対効果が高いといったことをアルゴリズムによって計算することになる。

「大量のキーワードについて最も費用対効果が高くなる入札価格と表示順位を人間の手で管理することはできない。常に PC の前で張り付いていたとしても対応するのは難しい。実際は見きれていないのが現状だろう」と桐生氏は自動化のメリットを強調した。

ポートフォリオの最適化エンジンには、トランスコスモスグループのマーケットスイッチ・ジャパンが提供する「TOM」を採用し、高速な最適化処理を実現する。

このソリューションがターゲットとする企業は中堅から大規模企業だ。具体的には月間100万円程度をリスティング広告に費やす企業で効果が見込めるという。なお、具体的な時期は未定としながらも、近々のサービス開始を予定しているとのこと。


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