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第九回 「ビジネスに活用できる SNS の特性 その2」■ビジネス活用できる SNS の特性
3.個人属性の宝庫 筆者が考える SNS における最大の喜びは、「同好の士」との出会いである。 音楽 SNS を例にとると、「知る人ぞ知る Dr.John のファン」、「ミュージックマガジンが愛読書だった70年代ロック・マニア」など、接点が「マニアック」で「こだわり」があればあるほど良い。日常生活では探し出すのが困難な、ニッチな友人との出会いこそが SNS の真骨頂ではないだろうか。 出会いの過程においては、パーソナル情報登録からはじまって、グループへの加入、ブログでのタグ情報など、さまざまな形で個人情報が記録されていく。SNS はユーザー自身が個人情報を入力するインセンティブに富んだ仕組みなのだ。 個人情報保護法の施行以降、その取得が非常に困難になっている現在、ユーザーによる自律的なセグメンテーション化という点において、SNS は効果的なマーケティングツールとして注目されるだろう。 反面、個人情報を保護するための細心の注意が必要となってくるのは自明の理である。個人情報の保護ほか、リスク・マネジメントについては後述する。 4.多面的プライベート空間 「mixi」ユーザーに多い悩みのひとつに、"My mixi"に妻や夫を登録するか否かという問題がある。 人間は単一なキャラクターではなく、家庭での良き父としての顔、オフィスでの中間管理職としての顔、ゴルフ場でのコンペ仲間との顔など、それぞれの空間で異なる人間関係と個性――その役割の数だけパーソナリティを持っているからだ。ユング心理学で言うところの「ペルソナ」である。 掲示板やブログ系のオープン・コミュニティではすべての人が閲覧でき、ユーザーを単一な個性ととらえていたが、SNS ではこれらの人間関係の数だけクローズしたグループを提供することができる。クローズしているからこそ「ペルソナ」が機能し、多面的な自分自身が現れてくる。 マーケティング的に見ると、セグメンテーションが従来より明確になり、1人の人間のすべての時間変化に応じたアプローチが可能となる。家庭人でいるときには「家庭サービス」を、オフィス人でいるときには「ビジネス・サービス」を、ゴルフ人でいるときには「ゴルフ・サービス」をといったように、一つのコミュニティで多面的な「ペルソナ」を対象にサービス提供を考慮できることは、マーケティングツールとして考えたときの SNS の重要な特性だ。 【当コラム執筆は、代表である斉藤が担当しています】 関連記事
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