Webマーケティング2006年6月6日 11:00
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第十二回 「SNS のビジネス活用シーン その2」

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20060606/6.html
著者:斉藤 徹
国内internet.com発の記事
■ SNS のビジネス活用シーン

3.コミュニティ・ツールとしての SNS

自社の商品購入者を対象としたオンライン・コミュニティに SNS の仕組みを使用するケースが増えている。目的は顧客の囲い込みとファン醸成だ。旧来の匿名掲示板コミュニティとの相違点は、非匿名性やクチコミツールとしての優位性に加え、導入コストが低い点である。

さらに E コマースと連動させ、直接的な商品販売を目的とするサービスも増加すると予想される。業種としては SNS が若年層浸透率が高いこと、女性の方がクチコミ率が高いことを考慮すると、いわゆる F1 層(20-34才女性)をターゲットにした商材が有望である。参考までに次のグラフはクチコミされやすい業種についてのアンケート結果である。

出典元:くちコミ調査2005 調査報告書(廣告社/亜細亜大学)
4.イントラツールとしての SNS

組織内でのコミュニケーションを目的とした SNS 導入も増えている。SNS は実社会の人脈活性化を図るツールであり、最もベーシックなビジネス活用方法とも言える。会社における社員や退職者など、現存している組織に SNS をかぶせることで、メンバー間のコミュニケーション活性化を図ることが目的だ。

派遣ビジネスのような人材が分散する企業における社員イントラシステム、学校やスクール系企業における生徒同窓会、企業の OB 会、さらには就職内定者の囲い込み SNS など、その適用範囲は多様である。

5.ナレッジツールとしての SNS

SNS の草分けサイトである「Friendster」は、実名コミュニティであるにもかかわらず、2003年3月の登場からわずか3か月で100万人の会員を集め大きな注目を集めた。その際、一部の若者が「Friendster」を“新しい Google”と呼びはじめた。デジタル化された形式知は「Google」で収集できるが、非公式な情報や暗黙知は人脈を使って人に聞く。「Friendster」はそのための道具であるという発想である。

現存する知識量としては暗黙知の方が圧倒的に多いと考えられており、SNS は暗黙知を主対象としたナレッジツールとして期待されている。旧来のナレッジマネジメントの主眼が「暗黙知」から「形式知」への変換であったのに対して、SNS は「暗黙知」を「暗黙知」のまま利用する新しいアプローチであり、特に企業向けイントラ SNS がグループウェアを包含する形でナレッジツールとして浸透していく可能性は高い。

その際のポイントは2つ。ひとつは通常業務を通じて「専門家を自動的に発掘しランク付けする仕組み」。もう一つは「ノウハウ伝達のインセンティブの仕組み」である。業種としては、技術ベースの変遷が極めて早い IT 業界等が最も向いている。特にノウハウ蓄積が困難であった派遣型 IT 企業にとってはプラス効果が大きいと予想される。

【当コラム執筆は、代表である斉藤が担当しています】



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