IBM のパソコン事業買収手続きを完了した2005年5月以来、聯想(レノボ)の海外業務は3四半期連続で順調に推移してきており、財務報告にもその旨が記載されている。中国国内の業績も好調を維持しており、PC 部門の営業収入は前年比33%増を記録、税引前利益は同45%増となった。さらに同社にとって新規事業となる携帯電話関連業務は同110%増、税引前利益は2億元(約28億7,000万円)に達した。香港市場の同社株価もこうした好業績を反映して、1年間で約50%上昇した。
「聯想には、過去十数年の間に磨き上げた事業モデルとそれに基づく競争力、そして中国市場における中小クライアント獲得経験などの基盤があった。こうした強みがあったからこそ、我々は世界的なグローバル企業と同じ土俵に立てたと思う。だから(聯想の IBM 買収は)決してただ単に資金があったから成功したというわけではない。いずれにしても、コアテクノロジーを保有している、市場での優位性があるなど、何らかの強みがあることは必須条件だろう。それはまた、相手とお互いに尊重し合い、認め合う素地を早い段階で形成するための源泉でもある」と。
また同氏は、「国際化とは商品の上に英文ロゴを貼ることではない」と語り、買収後の事業展開においてはそのことを身をもって会得できたと述べている。事実、聯想は本部をニューヨークに定め、米・デル社の幹部を CEO に迎えるという激震人事を実行に移して真の国際化に向かって邁進している。