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2006年8月11日 11:00

【アクセス解析】合コンに見る不十分なランディングページ対策

合コンは好きですか?
「友だちの知り合いの同僚の友だち」みたいな関係の男女が入り乱れて酒を飲み会うこの行事は、日本中で頻繁に行なわれている。今まで知り合ったことのない人間と出会える機会であるのだから、確かに有意義だろう。

「合コンは苦手だな」というシャイな御仁にも朗報!わざわざメンバーや場所をセッティングしなくても、見知らぬ人間と出会うことは可能である。そう、毎日毎日、私達は無数の見知らぬ人間とすれ違って生きているのだ。会社までの行き帰り、コンビニまでの100m、銀行での待ち時間、とにかくあなたの隣には知らない人がたくさんいる。なにも、週末に小部屋で酒を飲まなくても、タダで毎日出会い系なのだ。

――と言うのは絵空事でしかない。「赤の他人」から「知り合い」になれる確率はかなり低い。知り合いからより親密な「親友」「恋人」さらには「結婚相手」になるのはもっと確率が低くなるのは、皆さんも体験済みだろう。

しかし、インターネットの世界では、同じような絵空事をさも当然のように言ってしまっていることがある。たとえば、実店舗を持っているお店が EC ショップを開くとき、「これからは、日本中、世界中が見込み客だ!」と錯覚することがある。

確かにネット創世記の1995年ごろはホームページを持つと企業のステータスになったが、今は違う。ホームページを持つことは、もはや当たりまえで、チラシに URL を印刷してもそうそう簡単にユーザーは訪れてはくれない。実店舗の集客と同様、ホームページにおいても、いかに「ユーザーにアクセスしてもらうか」という「集客」が大切なのである。「知り合い」→「友人」→……のように、店舗とユーザーの関係を発展させていくためには、まず出会うための「合コン」の必要があるということだ。

出会いもあれば、別れもある。一喜一憂しないのが大人の嗜み
果たしてシャイな自分が合コンで「出会う」には、どうしたらいいのだろうか?ホームページで言えば、ユーザーが最初に訪れるページ、入口ページ(※1)が「合コン」だろう。出会いもあれば別れもある。そこで、表1の出会いの「入口ページ」と別れの「出口ページ(※2)」を見てみよう。

表1「入口ページ TOP10/出口ページ TOP10」


入口ページについて注目すべき点は、「どのページからユーザーが流入しているのか」、そして「そのページが想定と違うのか」である。ユーザーはトップページ(index.html など)から流入してくると思っていたが、意外と外部のブログコンテンツから直接下の階層のページに流入してくるユーザーが多いという事は多い。特に最近はトップページ以外の流入が増えている傾向がある。

例えばこんなことはないだろうか。「自社名+会社概要」で検索しても会社概要ページが HIT しない。そこで、「主要取引先の会社名+会社概要」で検索すると、自社の会社概要が HIT するといった現象である。これは、肝心の「自社名」が画像になっているために検索エンジンに文字として認識されず、HIT しなかったことが原因である。このように、まずは、想像以上に「入口」になっているページがあれば、そのページの詳細(例えばそのページへの流入の検索キーワード)をチェックすることをお勧めする。

また、「入口ページのうち、トップページが占める割合」は誰しもが気になるところだが、残念ながら、「何割なら上出来」ということが言えない。例えば EC ショップであれば、トップページより商品詳細ページが直接の「入口ページ」になった方がホームページ売り上げに結びつきやすいし、コーポレートホームページであれば、トップページのアクセスが圧倒的に多いだろう。業種やホームページによってまちまちで一概に言えないのである。

また、出口ページに関しては、
・文章のわかりにくさ
・ナビゲーションの不備
に起因する離脱が多いので、想定外のページでの離脱が多ければ、コンテンツを確認する必要がある。意外な盲点としては、「用語集」・「Q&A」のように、それを読んでユーザーが満足して離脱するケースもある。満足するぐらいのコンテンツだから、優れたコンテンツが多い。そのため、この事実を信じられないウェブマスターも多い。このような場合は、満足したユーザーを狙って、特典つきのメルマガ登録へのナビゲーションを設けることなどして、流入させたユーザーを無駄にしないことが重要である。出会いがあれば別れがあるように、入口ページもあれば、出口ページも見なければ、自社ホームページの分析としては十分とは言えないのである。双方のデータを冷静に分析できる平常心はもちたい。

「次いつ会える?」と誘ってみよう!
合コンで重要なのは、「その後」である。連絡先を交換したり、次のデートを約束したり、とにかく、「単なる飲み会」に終わらせない努力が必要だ。
表2「主な入口ページの1ページ離脱率」


上の表2は各ページの1ページ離脱率(※3)である。1ページ離脱率の値を見て、こんなにも1ページ離脱が多いのかと思われるかもしれないが、胸に手を当てて考えて欲しい。あなたが「ユーザー」として検索エンジンで検索したとき、ページを見て、「なーんだ」とすぐに「戻る」ボタンを押したことは多くないだろうか。これがその結果なのである。一般に1ページ離脱は3割〜7割くらいを占める。ホームページの種類や目的、商品単価によって目指す離脱率はちがうが、誰しも離脱を減らしたいのは当然だろう。そのためには、「入口ページ」と「出口ページ」の傾向と詳細を把握することが第一歩である。せっかく「入口ページ」に来たユーザーが離脱しないようフォローする仕組みがホームページに備わっているか検討したい。

誰もが出会いを待っている!
ひとによって好みのタイプは様々である。例えば、「背が低くて頭髪が薄く、体毛の濃い中年男性が好き」と言ってイタリアに旅立った友人(美女!)がいる。明るい人が好き、おとなしい人が好き、アウトドアは苦手、スノボが好き……、ひとの好みはそれぞれで、誰にでも好かれる人はいない。肝心なのは、自分の「特徴」を見つけ、それを「長所」へと変えていくことである。そうすることでその「特徴」を「長所」と認めてくれる「相手」と出会うことが出来る。

運営するホームページの「長所」と「短所」を見極めて、それらを上手に生かすことでホームページ運営の成否は決まる。アクセス解析を用いれば、ユーザーの行動をもとにホームページの「特徴」が「数値化」され、数値から「特徴」を見つけ、「長所」に変えていくことができる。闇雲に合コンを繰り返してもいい相手は見つからない。同じように、広告や入口ページを闇雲に増やしても、アクセス解析をしなければ、長所と認めてくれるお客様に出会えない。

皆さんのホームページは不十分なランディングページ対策になっていないだろうか。ランディングページにあわせて、自社のホームページの出口ページや長所を把握することをおすすめしたい。

※1.入口ページ――訪問者が自社ホームページにはじめて訪れたページを指す。ランディングページと同義語。
※2.出口ページ――訪問者が最後に閲覧した自社ホームページのページを指す。
※3.1ページ離脱率――入口ページを見て、2ページ目を見ずに離脱する割合。

記事提供:株式会社環

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