IBM ブランドからの脱却を進める聯想(レノボ)IBM の PC 事業を買収して1年あまりが過ぎた中国の大手 PC メーカーの聯想(レノボ)が、2006年の北京五輪開幕まで2年となった8月8日、北京五輪公式デスクトップPC「新開天」を発表した。世界に羽ばたく中国企業として注目を集めた聯想の積極的な動きは、今もなお世界の注目を集めている。
公式モデルの発表会では、中国エリア総経理を兼任する陳紹鵬・副総裁が、「北京五輪まであと2年という時期に公式 PC を発表したことで、我々の北京五輪商戦が本格的に始まった」と、ブランディング戦略を着々と進んでいることに自信を示す発言をした。その上、北京五輪組織委員会に対し、「新開天」だけでなく、サーバーやプリンタなど数万台の PC 関連製品を提供することも約束した。 初の北京五輪公式 PC となった「新開天」は、聯想の3か所の開発センターが共同開発したもので、開発には12か月をかけ、数百人のエンジニアが延べ160項目に及ぶテストを行ったとされる。 それから遡ること約1週間、ウィリアム・アメリオ(William Amelio)総裁兼 CEO は、ニューヨークタイムズ紙のインタビューに応じ、IBM の PC 事業買収後の成果に満足していることや、今後の聯想の四大発展戦略などを明らかにした。7月29日付のニューヨークタイムズ紙に掲載されたこの記事の中でアメリオ総裁は、IBM の PC 事業買収後の成果について、「業績が20から30%悪化すると予測したアナリストもいたが、実際は7%の減少にとどまっている。しかも出荷量は2%増加しており、クライアントの95%以上は以前と変わらない」と述べた。不採算部門の買収を疑問視する声が大きかっただけに、この発言は注目を集めた。 今後の戦略については、「世界各国におけるサプライ・チェーンの効率を中国市場と同水準まで引き上げること」「国際市場の販売を増やし、PC 事業を更に成長させること」「タワー PC の国際市場での競争力を中国市場と同水準まで引き上げること」「IBM 色を薄め、聯想ブランドを強化すること」の4つを挙げた。 このうち、聯想ブランドの強化については、先日イギリスで発売した ThinkCenter A60で、Think シリーズとしては初めて AMD 製の CPU を採用し、本体正面のロゴをこれまでの「IBM」から「ThinkCentre」に変更した。IBM 色を薄めようとする聯想の戦略が伺える。買収時の条件では、聯想は買収後5年間にわたって IBM ブランドを使用できることになっている。これについてアメリオ総裁は、「我々は IBM というブランド名を使用することができるが、多くのユーザーがそれを早く捨てることを望んでいるので、会社としてもこうした要望にできるだけ早く応えたい」と述べており、今後も聯想ブランドへの移行が更に進む見通しだ。 (執筆:サーチナ・齋藤浩一) 関連記事 最新トップニュース
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