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聯想、1週間で4名のデル役員を電撃引き抜き聯想(レノボ)は8月下旬、1週間で4名のデル役員を引き抜くという激震人事を行った。4人目の発表があったのは24日。カスタマーサービス部門を新設し、責任者には元デル副総裁のクリストファー・アスキュー(Christopher J. Askew)高級副総裁を任命すると発表した。アスキュー氏は、デル在籍時にアジア太平洋および日本地区のサービス部門を担当していた人物だ。
デル役員の一連の電撃移籍については、業界関係者の間でも驚きの声が上がった。不正競争防止法違反ではないかとの指摘もあるが、聯想の担当者は、それぞれの移籍は正当な手続きを踏んでおり、違法行為には当たらないと主張している。 激震人事の1人目、デルの中国地区総裁だったデビッド・ミラー(David Miller)氏の電撃辞職が発表されたのは16日。理由はあくまで個人的理由という発表だった。後任にあたるのは劉峻嶺氏とアミット・ミダ(Amit Midha)氏。劉新総裁は河北省出身で2006年4月にデルに招かれたばかりだが、中国出身者としては初めての中国地区総裁である。この件についてデルのスポークスマンは、「デルとしては以前から、デルの社内事情、中国の国情・市場に精通する人物が中国地区総裁に就くことを望んでいた」と述べ、両総裁への期待を表明していた。 個人的理由とされたミラー前総裁の辞職理由については、5月の偽パソコン激安販売事件、今月発生したサイトでの販売価格表示ミス事件が引き金になった、あるいは単に業績の責任を取らされただけだなど、関係者の間ではさまざまな憶測が飛び交った。しかし、一部関係者の間では聯想入りの可能性も囁かれていた。その背景には、聯想のウィリアム・アメリオ総裁兼 CEO がデル在籍時の部下であったということがある。 続く21日には、デルのアジア太平洋地区のマーケティング責任者であったデビッド・シュモック(David Schmook)副総裁が聯想の高級副総裁に就任。今回移籍した4人のうち3人がデルの元副総裁ということになる。今回の人事に関与していると噂されるアメリオ総裁兼 CEO がデルの副総裁だったことから、業務の円滑化を図るためにかつての部下を登用したとの見方はいっそう強まった。 一方、幹部を次々と奪われたデル側には、今のところ表立った動きはみられない。ミラー氏の辞職後、デルでは2名の後任人事を発表したが、そのうちの1名は、入社後すぐに米国の本社に赴任して経営陣の下で直接訓練を受けており、デル側としても幹部流出を想定していたとの声もある。なお、デルの中国地区総裁となった劉峻嶺氏は、「自身がデルを離れることはない」とコメントしている。 聯想ではアジア太平洋地域を業務重点区域としており、今回の人事もその戦略の一環とみられている。世代交代と「脱 IBM」を一気に進める聯想の狙いが強く表れた形だ。 (執筆:サーチナ・齋藤浩一)
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