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2006年11月6日 10:00

【アクセス解析】アクセス解析3分クッキング

料理における味見
料理をするときは、味見をするのが基本だ。素人が適当に作っていると、トンデモない味になることがある。味見をしながら「何が足りないのか」、「何が多いのか」などを確認しなくてはいけない。試行錯誤を繰り返し、何とか「いただける」代物を食卓に並べるのである。このコラムを読まれている皆様は、この「味見」行為こそが、Web 制作・運営においてのアクセス解析に当たることを認識されているだろうか。

前回のコラムでも述べたが、アクセス解析の認知度はまだまだ低い。確かにアクセス解析を行わなくとも、ホームページは存在できる。しかし、アクセス解析を行わないホームページは、「味見をしない料理」と同様である。味見をせずに視覚情報だけを頼りに調理し、おいしい料理を作る事は極めて困難である。ホームページも同様に、見た目(デザイン)にこだわって Web を構築・運用したとして、アクセス解析を行わなければ内容の検証が出来ず、問題点を放置してしまう可能性が非常に高くなる。その為、成果を上げるホームページの運営は非常に困難となる。では、アクセス解析をただ導入しさえすれば、本当にそれでいいのだろうか?

「味見」に大切な「味覚」は幼少期に形成されるという。「味見」を「アクセス解析」に例えるならば、「味覚」は、「アクセス解析」を読み取る「読解力」といったところではないだろうか。「味見」をして、「塩気がたりない」と感じ、塩を足すように、

・ ホームページに何が足りない/何が多い。
・ ホームページをどうしなければいけないか。

を読み取り、判断する「読解力」は Web マスターにとって必須であろう。しかし残念なことにこの「読解力」は「味覚」のように自然に身につくものではない。そのため「アクセス解析」は導入した後にもいろいろな疑問点が出てくるはずだ。

今回は、アクセス解析の初期時によくある「疑問」、「悩み」の2項目に焦点をあて解説しよう。

1点目:「総アクセス数」と「ユニークアクセス数」って?
アクセス解析において、よく耳にする言葉に「ユニーク」がある。「ユニークアクセス数(ユニークユーザー数)」といった使い方をする。ちなみに、おもしろい洒脱なアクセスといった意味ではない。「唯一の」、「特異」といった意味である。対照として使われる「総アクセス数」は文字通り、サイト内のページが表示された全回数を表している。では、「ユニークアクセス数」とは何かというと、大雑把に言えば自社サイトの「訪問人数」である。

主なユニークの特定(訪問者の区別)の仕方に

・ IP アドレスを用いる手法
・ Cookie にて「セッション」という概念を管理して把握する手法

がある。IP アドレスを用いる手法では、同じ会社からのアクセスは、別 PC でも同一ユニークとしてとらえてしまう。逆に Cookie を用いた「セッション」管理の手法では、同一 PC でも別ブラウザからのアクセスであれば別ユニークにとらえてしまうなど、どちらの手法にも一長一短がある。精度の面から、近年では Cookie を用いた「セッション」管理の手法が主に利用されている。「おおよその訪問人数は分かった。じゃあ、次はどうしたらいいの?」という話であるが、「今月は多かったなぁ/今月は減っちゃったなぁ」こんな感想だけで終っていないだろうか?それであれば「カウンター」でこと足りる。

では、何を見ればよいのか?「総アクセス数」と「ユニークアクセス数」の推移を見る際には、どうしても「総アクセス数」に注目しがちである。実は、「ユニークアクセス数」の推移こそ、ホームページの危険を教えてくれる信号であり指標である。今後は是非、注目していただきたい。

例えば、1人が平均閲覧ページ数の100倍閲覧したとする。しかし、そのユーザー一人が平均の100倍購入したり、100倍申し込む可能性は極めて低い。総アクセス数は、一部の特定ユーザーのアクセスで大きく水増しされることがある。その為、「見込み客」数として「ユニークユーザー数」の推移を、日々チェックすることをお勧めする。そして、いくら「総アクセス数」が堅調でも「ユニークアクセス数」が減り始めれば、流入もとの変化、自社の入口ページの詳細情報などを調べ上げ、原因を特定し、先回りした対処をしたいものである。

2点目:「入口ページ」と「出口ページ」の何に気をつければいいの
入口ページ」…ユーザーが「最初にアクセスしたウェブサイトのページ」
出口ページ」…ユーザーが「最後にアクセスしたウェブサイトのページ」

である。なんとなく「出口ページ」といわれると、「離脱しちゃったページのことだよな…。」と問題点のように感じる。たしかに、該当ホームページからユーザーが「サヨウナラ」した事は事実ではある。しかし、TOP ページのように「入口ページ」としてアクセス数が多い場合は、母数が多いので「出口ページ」として同時に上位に表示されることが常である。

「入口ページ」としての流入が少ないのに「出口ページ」としてのアクセス数が多いページにこそ注意すべきである。この場合は「離脱」が多い原因がなにかあると考えられる。

当たり前の事ではあるが離脱には2種類ある。

・ 不満での離脱
・ 満足しての離脱

前者はもちろん問題点をなくす事が大切である。後者では、申し込み完了ページなどであれば何の問題もないが、例えば「用語解説ページ」などの場合、情報に満足しても、もう一押しの「購入へのリンク」や、「特典付きメルマガに無料登録」など、せっかく流入させたユーザーを無駄にしない対策をとるなどの対処方が考えられる。

ツールとデータは使い様
今回は、

1.「ユニークアクセス数」と「総アクセス数」
2.「入口ページ」と「出口ページ」

と、アクセス解析の原点に返ったポイントに触れてみた。では、なぜ原点回帰なのか?それは、料理でいう「さ・し・す・せ・そ」こそ、アクセス解析では上記2点がそれにあたるからだ。料理もアクセス解析も、まずは基本をしっかり見据え、実につけていただきたい。

最後に、上記は、アクセス解析を使ったことがない、あるいは使い始めて間もないウェブマスターの方から多く頂く質問である。今回は基本的な2つの例を取り上げた。今やアクセス解析ツールはたくさんの種類がある。「何を知りたいのか」「どんな状況で使いたいのか」など、ウェブマスターの条件によって適したツールも変わってくる。「ツールの導入!!」などと身構えず、自身の運営サイトを「味見する」というつもりでまずはアクセス解析になれることからはじめてほしい。

記事提供:株式会社環

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