| Webマーケティング | 2006年12月21日 09:00 |
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第三十六回 「SNS に参加するインセンティブ 〜総論」 著者: 斉藤 徹 ▼2006年12月21日 09:00 付の記事 □国内internet.com発の記事 今回は、SNS に参加するインセンティブと題し、ユーザーの SNS への参加を積極的に動機付けるための仕組みについて、考察してみたい。 SNS はもちろん、Web2.0 と呼ばれる潮流に乗った多くのユーザー参加型サービスは、ユーザー数が増加すればするほど、サービスそのものの価値が高まってゆく性質を持っている。 例えば、人的ネットワークとコミュニケーションが主体の mixi などでは、ユーザー数が増えれば増えるほど、自分とよく似た趣味趣向を持つユーザーにめぐり合う可能性が高まり、また、リアルな世界での人脈を SNS 内により忠実に反映させることができるようになる。 Eコマースサイトと連携したコンシューマ SNS では、商品についてのクチコミ情報や購買情報が増えれば増えるほど、商品を購買する際に参考とする情報の「信憑性」が高まり、Eコマースが促進される。 このように、SNS への参加者が増加し、また参加者の情報発信が活発になればなるほど、その SNS を利用するメリットが大きくなるのである。 しかし、SNS への参加は、常にボランタリー(自発的)な動機で行われるとは限らない。もちろん、SNS への参加者には、友人などとコミュニケーションを取りたいという欲求が基本的に存在する。しかし、それだけでは、コミュニティ好きの特定層しか集まらず、リアル世界におけるコミュニケーションに満足する人は SNS に参加しない。 ユーザーは、SNS へ参加することに対して、サービス提供者が想定するようなメリットを見出していないかもしれないし、そもそも参加することには何らかの時間的コストがかかる。その上、往々にして、サービス提供者が「最も情報発信をしてほしい」ユーザーは、現実には多忙であり、SNS に積極参加することができない場合も多い。 そこで、これらのリスクを回避し、SNS をより活性化させるためには、ユーザーが SNS に継続的に参加したくなるようなインセンティブ(動機付け)を、サービス提供者が意識的に設計することが有用である。特に、十分なユーザー数が確保できていないサービス開始期において、このインセンティブ設計はその後の成長カーブを大きく左右することになる。 インセンティブの設計に際しては、時系列に沿ってふたつのポイントを勘案しなければならない。 ・インセンティブへの期待(事前) まず、ユーザーが参加し、情報を発信するにあたって、対価としてどのようなメリットが用意されているのかが、明確に提示されることが有意義である。ユーザーは事前の通知がなくとも、参加することはありうるが、事前にインセンティブが明らかになっているほうが、ユーザーも積極的に参加する。 ・インセンティブの実現(事後) 次に、ユーザーが参加し、情報を発信した後、期待していたメリットが着実にもたらされる仕組みを整えなければならない。キャンペーンを宣伝して特典を約束したなら、特典に対してサービス提供者が支払うコストや、想定されるユーザーの参加人数などを見積もることが必要である。 ユーザーの参加を促すインセンティブは、大きく分けて二種類ある。 ・経済的インセンティブ 第一は、経済的インセンティブである。これは、ユーザーが SNS に参加したり、何らかの情報を発信する行為に対して、貨幣やポイント、商品やサービスといった経済的利益を付与するものである。 ・社会心理的インセンティブ 第二は、社会心理的インセンティブである。これは、ユーザーの参加行為や情報発信行為に対する、他のユーザーの反応を可視化し、名誉や名声などの社会心理的な利益によって、参加したユーザーを称えるものである。 次回以降では、これら二種類のインセンティブについて、具体的な活用事例を紹介したい。 【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社エバンジェリストの大迫正治が担当しています】 |
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