![]() ![]() ![]() ![]() 第三十八回 「SNS に参加するインセンティブ 〜各論2」この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20070123/6.html
著者:斉藤 徹
国内internet.com発の記事
ユーザーが SNS に参加するインセンティブとして、前回はポイント制度などの経済的インセンティブを取り上げた。
今回から2回にわたっては、社会心理的インセンティブを取り上げてみよう。これは、ユーザーの情報発信に対する他のユーザーの反応を可視化し、認知度や名誉、影響力の向上をユーザーに感じさせるような仕組みのことだ。 1. マイページの閲覧数 SNS ユーザーに心理的な満足を与えるための手っ取り早い方法は、ユーザーのマイページを訪れた人の足あとや、その数を見えるようにすることだ。 例えば mixi の足あと機能(図1)や、GREE のアクセス数の閲覧機能がこれにあたり、最近は多くの SNS が基本的な機能として組み込んでいる。この機能によって、ユーザーは他人とのつながりをシンプルに体感できる。その上、アクセスした日付や時間帯を記録することで、よりリアリティを持たせることができる。
2. コンテンツごとの閲覧数やレーティング シンプルな SNS から複雑な SNS に進んでゆくにつれて、画像・音声・動画などのファイルをアップロードして公開する機能が増えてくる。マイページだけでなく、こうしたファイルそれぞれの閲覧数を表示したり、見た人にレーティング(評価)をさせることで、ユーザーは自分の情報発信に対する細かなフィードバックを得ることができる。 例えば動画共有サイトの YouTube では、各動画に対して、閲覧数、コメント数、お気に入り登録数、そしてスターレーティング(五つ星による評価)が表示される(図2・3)。こうした機能によって、ユーザーは他のユーザーがより強く求めている情報を発信するように促されるだろう。
3. 統計情報の加わったプロフィール表示 ファイルごとに記録される閲覧数やレーティングなどのフィードバックを集計して、ユーザーの名前やプロフィール画像のそばに、コンパクトにまとめて表示することで、SNS 内でのアクティブ度や、他人からの総合的な評価がわかるようになる。 例えば知識共有サイトの yedda や、ビジネス実務に関するアドバイスを共有する Work.com では、各ユーザーのアドバイス数や「役に立った」という評判の数を、プロフィール欄に集計して表示している(図4・5)。
4. ユーザーのカリスマ化 レストランなどの娯楽情報に関するレビューを集め、最近の成長が著しい yelp では、情報発信に積極的なレビュアーに“elite(エリート)”バッジを与え、レビューに対する信頼を高める仕組みを導入している。 エリートバッジの獲得には、実名の公開を条件としている。獲得したエリートバッジはプロフィール欄に表示され、毎年グラフィックが変更される(図6・7)。エリートバッジのブランディングも入念に行われており、毎年エリートになっているユーザーは、カリスマとして皆からの称賛を浴びそうだ。実際、エリートユーザーを軸にしたこのサイトの盛り上がりは一見の価値がある。
次回は、より高度なインセンティブの仕組みを取り上げた上で、社会心理的インセンティブの本質に迫りたい。 【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社アドバンスト SNS プランナーの大迫正治が担当しています】 |