Webマーケティング 2007年2月6日 09:00

中国ネットワーク家電はハイアール主導の「e家佳」有利

著者: 株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・齋藤浩一
2007年2月6日 09:00 付の記事
□国内internet.com発の記事

中国家電最大手の海爾(ハイアール)が、ネットワーク家電の普及に力を入れている。市場としては初期段階にある中国のネットワーク家電だが、強力なアライアンスを率いることで主導権を握りたい考えだ。

海爾が主導するのは、中国ネットワーク家電の普及を目指す「e家佳産業連盟」だ。1月25日に開催された「e家佳産業連盟とホームネットワーク標準の年度作業会議」では、06年の連盟加入企業による売上高が前年比約2倍となり、開発スタッフも3,000人まで増えたことを高らかに紹介。同標準を採用した製品の開発数が3倍に達し、すでに1億元以上の売り上げがあるという発表を行い、勢いを示した。

中国のネットワーク家電には、海爾主導の「e家佳産業連盟」と、聯想(レノボ)主導の「閃聯」のふたつの標準組織があり、し烈な主導権争いを繰り広げている。このふたつの標準組織は、05年に情報産業部からほぼ同時に業界標準の推薦を受けて以来、産業チェーンの拡大を競ってきたが、先日海爾主導で制定した「ネットワーク家電通用要求」が国家発改委員会によって家電業界の新標準に批准されたことで、「e家佳産業連盟」が優勢になったとされている。

年度作業会議では、海爾電信研究院、歌華有線によるネットワーク家電に関する講演が行われたほか、連盟の李莉 秘書長が産業チェーン拡大の最新進展状況を発表。連盟には、発起メンバーである中国網通(China Netcom)のほか、中国電信(China Telecom)や歌華有線など大手運営キャリア、Cisco Systems、ディスプレイメーカーの韓国大宇電子なども加入済みだ。台湾の威盛、韓国のサムソン電子なども支持を表明している。01年に7社で発足した同連盟だが、現在の加盟企業は268社にまで増加している。

一方、「閃聯」に加盟する大手企業は聯想(レノボ)、TCL、海信(ハイセンス)、康佳(KONKA)、四川長虹(チャンホン)などがある。しかし、長城集団や清華同方などのように両方の連盟に参加する企業もあることから、ふたつの連盟の勢力図は今後もダイナミックな変化をみせる可能性はある。

年度作業会議から3日後には、「e家佳産業連盟」は情報産業部科学技術司 AVS(デジタル画像・音声の圧縮技術)ワーキンググループと戦略的パートナーシップを締結したと発表した。参加メーカーはネットワーク家電に AVS 技術を採用し、ホームネットワークの産業化を推進する。これにより、中国国内では「e家佳産業連盟」側がいっそう形勢有利にたったという見方が強まっている。

日本ではブルーレイディスクと HD DVD の争いがなお決着をみない状況にあるが、中国の「e家佳」と「閃聯」はどちらが市場を握るのか。産業全体が両陣営の動向を見守っている。

記事提供:株式会社サーチナ




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