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第四十一回 「ソーシャルコマースの潮流(1)ウィッシュリストの作成 前編」Eコマースと SNS が融合した「ソーシャルコマース」のメリットは、事業者側からみると「マーケティングプロセスにユーザーを参加させること」であるが、一方消費者側からみると「商品についての他のユーザーの意見や関心を参考にすること」であるといえるだろう。
消費者にこのメリットを享受させるための方法は数多くあるが、最も効果的なものは、商品に対する興味関心をユーザー同士で共有することであり、これは多くの場合ウィッシュリストという機能で実現されてきた。 カリフォルニアに本拠地を置く kaboodle は、このウィッシュリスト作成という分野におけるパイオニアのひとつだ。もともとは、クリッピング(Web 上の気になった情報を記録しておくことで、ここでは、ウィッシュリストに情報を登録することを指す)によって、インターネットによる情報収集の効率を上げるために作られたサービスだが、独自の高性能ツールは、Eコマースサイトにおいて最も力を発揮している。
ユーザーは無料会員登録を済ませた後、ブラウザに専用のブックマークレット(「お気に入り」に登録して使う便利機能で、JavaScript で記述されている)をインストールする。あとは、興味を惹かれた Web サイトを見つけ次第、ブックマークレットをクリックするだけで、kaboodle のウィッシュリストに登録される。 kaboodle のブックマークレットは高い技術力に裏付けられている。Eコマースサイトにおいて、気に入った商品のページをクリッピングすると、kaboodle は商品画像・説明文・価格・ストア名などをページから自動的に抽出し、所定の形式に整えてリストへ保存する。 クリッピングの対象となるEコマースサイトは極めて多様だ。著者が試しに使ってみただけでも、ショッピング大手の Amazon.com やオークション大手の ebay.com をはじめ、手作りクラフトワークを販売する Etsy.com や、アート販売の Imagekind.com など、多くのサイトに柔軟に対応できる。Yahoo!ショッピングや HMV などの日本語サイトでも基本的にはクリッピングが可能だが、画像や商品説明文の抽出には不完全な部分もあるようだ。 kaboodle 以降、多くのソーシャルコマースサイトでも、ブックマークレットを利用したウィッシュリストの作成ができるようになってきた。次回は、ウィッシュリスト機能についてさらに踏み込みたい。 【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社アドバンスト SNS プランナーの大迫正治が担当しています】 関連記事
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