第四十二回 「ソーシャルコマースの潮流(2)ウィッシュリストの作成 後編」前回に引き続き、ソーシャルコマースの主要機能であるウィッシュリストについて、カリフォルニアの技術系ベンチャーである kaboodle のサービスを題材に話を進めてみよう。
kaboodle でのウィッシュリスト作成の手順を実際に追ってみる。まず、ユーザーはどこでも好きなEコマースサイトを訪れ、お気に入りの商品を見つける。ここでは、手作りクラフトワークのEコマースサイトである Etsy を例にあげてみた。
次に、あらかじめブラウザにインストールしておいたブックマークレットをクリックする。kaboodle は、Internet Explorer と FireFox に対応している。
ブックマークレットをクリックすると、登録画面が表示される。ここでは、ユーザーは商品に対して思い入れをコメントしたり、自由な発想でタグを付与することができる。また、商品ページから自動的に商品画像が抽出されるので、ここで確認することが可能だ。
登録が済むと、kaboodle 内のウィッシュリストに反映される。
ウィッシュリストにクリッピングする対象は商品のみならず、旅行、コインやスタンプやおもちゃなどのコレクターズアイテムなども含まれる。作成したウィッシュリストは他人と共有することができ、他人のアイテムへのコメントの投稿、似たアイテムの比較、他人のリストにあるアイテムを自分のリストにコピーすることなども可能だ。 また、ウィッシュリストは RSS 配信に対応しており、趣味趣向の合う特定のユーザーのアンテナを追い続ける、といった使い方もできる。リストに追加できるアイテム数に上限はなく、サービスの利用は永久に無料だ。kaboodle によると、主な収益源は Google AdSense などの広告であるという。 kaboodle はクリッピングツールとウィッシュリスト機能だけを提供する技術系ベンチャーだ。しかし、ウィッシュリストの導入によって大きなビジネスメリットを獲得できるのは、すでにEコマースサイトを運営している事業者であろう。 ウィッシュリストを導入すれば、商品が人の目に触れる機会が増え、販売促進につながる。例えば、ユーザーは買おうか迷っている商品や、気になった商品を買い忘れないように記録しておくことができるし、また、家族や友人に自分のウィッシュリストを公開することで、プレゼントなどの参考にしてもらうことも可能だ。もちろん、「欲しい商品」や「興味を持った商品」に限らず、「購入した商品」をリストにして共有することも、より強いマーケティング効果を生むだろう。 ウィッシュリストは、Eコマースの分野において、ユーザー参加型 Web(ソーシャライズド Web)への進化の第一歩となるだろう。 【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社アドバンスト SNS プランナーの大迫正治が担当しています】 関連記事 最新トップニュース
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