第四十四回 「ソーシャルコマースの潮流(4)商品レビューを書く 後編」今回は、前回に引き続きソーシャルコマースの中核となる機能である「商品レビュー」について述べる。
前回も取り上げた ThisNext では、消費者はシンプルなテキストによるレビューを投稿するだけでなく、商品への「熱中度」を表すための独自のステッカーを作成することができる。一言コメントをカラフルな丸型ステッカーに表示するこの機能は、ThisNext のトレードマークだ。
また、投稿された他人のレビューには「smart」「funny」「useful」の3観点から評価を加えることができる。この機能により、数多くのレビューの中から「スマートなレビュー」や「役に立つレビュー」という観点から選らんだものだけを参考にすることが可能となる。 レビューを投稿したユーザーは、そのプロフィールを公開しており、どのようなトレンドを追っているのか、どのようなバックグラウンドを持つのか、把握することができる。これが普通のレビューと「顔の見える」レビューの違いであり、「顔が見える」ことでレビューの信頼性を増す効果がある。 単なるテキストからなるレビューの場合、数が多くなってくるとすべてを読みこなすことが難しくなってくる。そのため、一目でわかるグラフィックや、レビュー情報を統計的にまとめた情報を表示することが効果的である。テキスト自体も、“Pros and Cons”(賛成意見と反対意見)という観点で分けることで、一層ユーザーフレンドリーなものになる。 商品のレビューを書くことを面倒に思うようなユーザーには、商品をレーティング(数値による評価)させることが有効だ。早くからEコマース大手の Amazon は五段階のスターレーティング(星による評価)を導入していたが、個々人によって評価軸が異なっており、レーティングの平均値などを算出してもその信憑性が問われていた。 この点、例えば Yahoo! Tech では、「サポート」「機能」「使いやすさ」「バッテリー」など9種の軸からレーティングを行うことが可能であり、より細かな情報をユーザーから収集することができる。また、レーティングの平均値を算出することは、悪意から低い評価を下そうとするユーザーの影響を希薄化する効果がある。
ユーザー参加型の Web(ソーシャライズド ウェブ:Socialized Web)では、いかにユーザーからの情報発信を促し、多様なものにするかどうかがカギだ。商品レビューはテキストであるためユーザーも自分の意見を正確に表現することができ、その中には時にネガティブな意見も混在するだろう。しかし、商品に強い競争力があり、ロイヤルカスタマーがある程度醸成されていれば、既存のEコマースサイトを大いに盛り上げる効果があるだろう。 【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社アドバンスト SNS プランナーの大迫正治が担当しています】 関連記事 最新トップニュース
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