第四十六回 「ソーシャルコマースの潮流(6)SNS や Blog で商品を紹介 後編」今回は前回に引き続き、SNS や Blog に貼り付けることができるウィジェットを紹介しよう。
1. スライドショーやスクロール Stylehive では、ユーザーは気に入ったアイテムをリストに保存したり、タグをつけて分類することができるが、こうしたアイテム群を自分の SNS や Blog に表示するためのスライドショーをウィジェットとして提供している。
スライドショーでは、特定のユーザーの興味関心に沿ったアイテムリストだけでなく、特定のタグが付与されたアイテムリストを表示することも可能だ。「ロハス」「ナチュラル」「ハンドメイド」など、特定のテーマやトレンドを追跡しながら、個々のユーザーのマイページや Blog にテイストを合わせた商品を表示させることにより、読者の属性情報とのマッチングを図ることができる。 また、Wists では、複数の商品を上下または左右にスクロール表示させるウィジェットを配布している。これは SNS よりも、縦に長い構造の Blog を意識したウィジェットであり、サイド部分に埋め込んで表示させることが有効だ。
このウィジェットは、細部のカラーリングや余白の調整、テキストの書体など40項目にもおよぶカスタマイズが可能で、専門的なユーザーのこだわりに対応している一方、MySpace や Friendster といった大手の SNS や、TypePad や WordPress を利用した Blog への埋め込み方法について詳しい説明を設けており、ライトユーザーへも十分な配慮を行っている。 2. ユーザー投票 kaboodle では、オーソドックスなスライドショーウィジェットに加え、ユーザーによる投票機能を加えた独特のウィジェットも提供している。ユーザーはマイページや Blog を訪問した読者に対して、ふたつもしくは三つのアイテムについて質問を行い、ユーザーはワンクリックで回答を送ることができる。
例えば、すでに持っているジャケットに合うスカートを探していて、ふたつまで絞り込んだもののなかなか決められないときや、似たような旅行商品(kaboodle は旅行計画を立てる上で役に立つような情報の共有に力を入れている)があったときによりコストパフォーマンスのよいものを選びたいときなど、訪問した他のユーザーの声を参考にして買い物をしたい場合に役に立つだろう。 Eコマースでは、現実世界でのショッピングと比較して、すでに購入することを決めて商品にアプローチする確率が高いといわれる。一連のソーシャルコマースサービスによって、幅広くユーザーの目に商品が触れる機会が増えたが、このような投票機能は、ウィッシュリスト内の商品を購入に結びつける機能として興味深い。 3. SNS や Blog へワンクリックで埋め込み ThisNext では、各商品のページに次のようなボタンを設置している。
このボタンを押して必要事項を入力すれば、TypePad や Blogger などの登録している Blog や、MySpace の特定のコーナーに対して、簡単に商品レビューを投稿することができる。MySpace の圧倒的なトラフィックを利用し、埋め込み型のウィジェットを配布してユーザーを自社サイトに誘導する手法が確立されている現在、こうしたボタンの効果は大きいだろう。 既存の EC サイトでは、レビューを行うユーザーの顔が見えづらかったが、SNS や Blog では、ユーザーは趣味・仕事・日常についての多くの情報を公開しており、「顔が見える」レビューとなっている上、現実社会においてもユーザーと近い関係にある読者が多い。トラフィックが増えているこのような SNS や Blog からの誘導は、最終的に購入に至る確率を高めるだろう。 【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社アドバンスト SNS プランナーの大迫正治が担当しています】 関連記事 最新トップニュース
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