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【アクセス解析の次の一手】アクセス解析を見る際の注意点(1)

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前回のコラムで、アクセス解析の「分析指標の定め方」について説明した。アクセス解析の分析指標は多様化している。自社における目的やターゲット、効果を明確にすることが分析指標を定める際に、重要だという点である。

ただ、「自社サイトはこの指標を元に分析していこう」と決めた企業であっても、やはり、結果としてアクセス解析の活用に繋がらないケースもある。今回からは、活用するために必要な「アクセス解析の見方」に関する注意点について説明したい。

アクセス解析を見る際の注意点

私が、アクセス解析の利用者から相談を求められた際に、利用者に注意すべき点としてアドバイスするのは3点ある。

・分析結果は「自社」と比較する
・解析結果は「数値」でなく「比率」で見る
・結果の良し悪しは、「目標」を達成しているかどうかで判断する

この3点を意識して、アクセス解析のデータを見ると、サイトに対して気づく点がかなり変わってくるだろう。

分析結果は「自社」と比較する

アクセス解析の利用者が気になる点として、よく聞かれるのが、「他社と比較してうちはどうなのだろう」「自社サイトは業界内で良いのか悪いのか」といった点である。これは、企業としては当然の考え方であるし、常に競合を意識してビジネスを行うといった考え方は必要である。ただ、アクセス解析においてはあくまで「自社」と比較することが重要である。

分析結果を「他社」と比較するのは難しい

なぜ、アクセス解析の結果はあくまで自社の結果を比較するのか、以下に4点説明したい。

〔説明1〕他社サイトのアクセス解析の結果は分からない

そもそも、他社のアクセス解析データはほとんど公開されていない。代替指標として、NetRatingsの「インターネット視聴率」などによって比較されることがあるが、アクセス解析とは取得方法などが異なるため、あくまで「目安」となってしまう。

さらに、アクセス解析データの場合、ツールによって取得方法などが異なるため、たとえ他社の数値が分かったとしても、同一のツールといった条件で取得していることが明確でない限り、比較するのは難しい。

〔説明2〕Web サイトの構成が多様化しており、比較対象を決めるのが難しい

例えば、Web サイトをすでに所有しているが、新しく新商品の Web サイトを立ち上げる場合を考えてみよう。その際に、競合として比較するとすれば、同一の用途や利用方法を持つ製品の Web サイトが対象に挙げられる。

ただ、競合がその製品独自の Web サイトを持っていない場合はどうだろうか。比較する際に、商品全体を取り扱う競合の EC サイトと自社が構築する予定の商品に特化した EC サイトを比較した場合、PV や訪問者数などアクセス解析データは格段に異なってしまうだろう。アクセス解析データを見る場合、サイトの目的によって、比較対象を定めるのは難しい。

〔説明3〕リアルの競合と業界でのポジションは Web では異なる

例えば、大手企業であってもECをこれから開始する場合は後発組である。検索エンジンから訪問するユーザーが多い現在、実際の企業規模が小さくとも、先発で Web サイトを立ち上げている企業の方が、初期の段階では有利になる。

また、Webサイトへの力の入れ方によっても実際の業界内での順位とは異なってしまう。Webでは、業界のポジションによって、競合サイトを選定することは難しい。

〔説明4〕Web サイトにおける競合とリアルでの競合は異なるケースがある

本屋を例にとると分かりやすい。実際の店舗を設けている本屋の中で代表的な本屋と言えば、「紀伊国屋書店」などが思い浮かぶだろう。ただ、Webの場合本屋といって最初に多くの人が思い浮かべるのが「Amazon.com」である。

このように、競合他社がリアルでの競合と異なる場合、どこと比較すべきかといった問題がある。

あくまで「自社」と比較して考える

このように、Web サイトにおいて、アクセス解析データを見る視点では、「他社と比較してどうか」というのはあまり現状では意味が感じられない。当然、競合他社と検索エンジンでの順位やユーザビリティなどを比較すべき点は多々ある。

ただ、あくまで自社が指標として比較する相手は「自分」であり、他社ではないことを覚えておいてほしい。

次回は、「アクセス解析を見る際の注意点」の2点目である「解析結果は「数値」でなく「比率」で見る」点について説明したい。

記事提供:株式会社環



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