Facebook の『Beacon』はプライバシーの侵害?Facebook の新しい広告プラットフォーム『Beacon』については何かと論議も多く、そこに MoveOn.org が加わってちょっとした騒動になっている。MoveOn.org はイラク戦争の終結を声高に訴えていることで知られる市民活動グループで、Facebook と同じく論議の的になることも多い。イラクでの情勢について米軍の現地司令官 David Petraeus 将軍が米議会で楽観的な証言をしたとき、MoveOn は『New York Times』紙に「General Petraeus or General Betray Us? (Petraeus 将軍は裏切り者?)」という全面広告を出している。
MoveOn は、Facebook の広告プログラム Beacon が「プライバシーの著しい侵害」にあたると主張する。Beacon は、Facebook のユーザーが同プログラムに参加する広告主のサイトにアクセスして何らかの活動を行なうと、その情報が Facebook 内の友人に配信されるシステムだ。 MoveOn の非難に対して、Facebook も黙ってはいなかった。 Facebook からは、「われわれは新製品についてユーザーからフィードバックを集めている。しかし今回の場合、MoveOn.org が率いるグループは Facebook Beacon の機能を誤って伝えている」との Eメールが本誌編集部に届いた。 「Beacon は、他サイトでの関連情報をユーザーが Facebook 内で容易に友人と共有できるようにする。その情報はユーザーの信頼できる友人だけの小規模なネットワーク内にとどまり、Web 上で広く公開するとか Facebook の全ユーザーに公開するとかいったことにはならない。また Beacon では、ユーザーが広告主のサイトにおいても、Facebook 上でも、そのサイトからの情報を共有しないことを選択できる方法を複数用意している」 Beacon は、Facebook ユーザーの Beacon 参加サイトにおける購入活動を追跡し、その情報をユーザーの活動に関するミニフィードに取り込む。しかし Facebook は、フィードに情報を送る Beacon の機能で、ユーザーの特定が可能な個人情報が明らかになることはいっさいない、と主張する。 だが MoveOn も負けてはいない。MoveOn の広報担当 Adam Green 氏は、編集部あての Eメールに次のように書いてきた。「Facebook は、個人情報を何百、何千という親しい『友人』と共有することは、情報を『公開する』ということと同じではない、と主張しているのだろうか。だとしたら、それはその主張の弱さを露呈しているだけだ。自分のクリスマスショッピングのリストが、知人全員にわかってしまうことや、自分がオンラインで注文した本や映画が、すべて上司に知られてしまうことを考えてみればいい」 さらに MoveOn は、Facebook がユーザーのプライバシー保護をもっと強化するよう求める署名運動を開始した。この抗議行動は「要望書: Facebook よ、プライバシー侵害を中止せよ!」と銘打って、一部 Facebook 上に作成したグループでも展開している。20日の開始以来、同グループには5500人を超えるユーザーが参加している。 関連記事 最新トップニュース
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