モチベーションが続かない時の対処方法前回まで3回に渡り、モチベーションの維持方法をお伝えしてきた。そこで今回は、それらの方法でもモチベーションが維持できないときはどうするか、についてお答えしていこう。
結論から言えば、モチベーションが維持できない時は、無理にポジティブになろうとしないことである。 何らかの達成すべき目標を掲げた時、人は理想に酔いしれるので誰しもポジティブになる。モチベーションがとても高い状態ということだ。そして、そのポジティブな状態を維持することが、「モチベーション維持」だと誤解する人が多い。 しかし、頑張ってポジティブを続けようと思っても、悲しいかな2〜3日もすると普通に落ち着くか、ネガティブになってしまうのだ。 もっとも、それはモチベーションの維持に失敗したということではない。自分がネガティブになったときの対処の方法を間違ってしまうために、結果としてモチベーションを維持できなくなってしまうのである。 では、モチベーションの達人はどうしているのか。 無理にポジティブを維持するのではなく、ネガティブな気持ちを正面からしっかり見ているのだ。 前回紹介した110社以上の大株主である日本一の個人投資家・竹田和平氏が、業績を下げたとある企業の社長にこのようにアドバイスしていた。 「今の業績を下げた状況は、過去において今までどんな問題が起こりうるのか、しっかり見ていなかった証拠がね。だから次期にどんな目標を立てても達成できないよね。これはもう分かっていることなんだわ。だって、これからどんな問題が起こりうるのかしっかり見ようとしていないよね。誰だって問題が起こることをイメージするのは嫌がね。だけど問題が起こる前にありとあらゆる問題をイメージしておけば、対処できるがね。徹底的に起こりそうな問題をイメージして、どう対処すればいいのか意識すれば迷いが無くなるね。そしたら変化に強い会社になって目標を達成できるよね」 目標を立てた時は気分が高揚するが、落ち着いてくると達成するために起こる様々な問題が見えてくることで少しネガティブになる。けれどたいていの人はつい、そのネガティブな気持ちを見ないフリをしてしまう。なぜなら、ついさっきまで酔いしれていたポジティブな気持ちとの落差が大きいからだ。 ところがモチベーションを維持して目標を実現する人達は、ネガティブな気持ちを正面から受け止める。そして、迷いがなくなるまで現状や、先の将来についてイメージし尽くす。これから起こりうる問題点や最悪の事態をイメージし、その解決法について試行錯誤するのである。 そうして、自分のなかのネガティブな気持ちを受け入れて初めてバランスが取れ、ポジティブな気持ちもまた受け止められるようになる。ネガティブをうまく消化することで、モチベーションが維持できるようになるのだ。 とはいえ、ネガティブな気持ちと向き合うのは誰でも嫌なものだ。できれば、いつでもポジティブでありたいと思う。でも、心とはスポンジのようなもので、凹んだ時ほど様々なことを吸収するのだ。 物事がうまく行かなくなったり、先行きが不安になったりしてネガティブに凹んだ時ほど、その解決法を探るために一生懸命になって情報を収集したり、プランを練り直したりした経験は誰にでもあるだろう。 そうして凹んでいる、その真っ只中にいる時は自分が前進している気はしないが、後になって振り返ってみると、目標を達成するための糧となり、次の飛躍につながるエネルギーとなっていたことがわかる。 だから、自分がネガティブになったとき、それと正面から向き合えるかどうかが、とても重要なのだ。向き合おうとしたとき、それは自分の中のモチベーションが高いまま維持できたということなのである。 ネガティブな気持ちを感じることが多いほど、それだけあなたはチャンスを掴める。そう考えれば、ネガティブな気持ちと向き合えるはずだ。 焦らずじっくりと根を生やすことによって、大きな花を咲かせることができるのである。 記事提供:本田晃一
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