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2008年6月16日 09:00

Yahoo! と Google の提携、今後の見通しは?

Yahoo! が Microsoft との買収交渉を打ち切りGoogle から検索広告の提供を受ける契約を結んだとの発表に世間は驚いたが、その騒ぎもようやく収まり始めたところで、業界観測筋はこの件の先行きをどう見ているのだろうか。

今回の非独占契約により、Yahoo! の検索結果ページと同社ネットワーク上にあるすべての Web サイトのページに、Google が提供する広告が掲載されるようになる。

広告が掲載されるのは、米国およびカナダの Yahoo! とそのパートナー サイトだけだが、同社はこの契約によるキャッシュフロー増を、最初の1年間で最大4億5000万ドルと見込んでいる。将来的には、Google との契約が年間8億ドルの売上増につながると Yahoo! は見ている。

Gartner のアナリスト Andrew Frank 氏は取材に対して、「3社を見たとき、この過程で失ったものは何かを判断することが最も難しい」と語った。

この契約で、確かに Google の広告ネットワークは到達範囲が広がる。Yahoo! は、Google の『AdSense』広告および『AdWords』プラットフォームを通じた広告を傘下のサイトすべてに掲載するが、検索広告の検索語は Yahoo! がみずからの判断に基づいて選択することが可能だ。

両社は広告売上の分配比率を明らかにしなかった。また、Yahoo! の検索広告のうち、どれくらいの割合を Google の広告が占めるのかも明らかになっていない。しかし、Jeffries & Company のアナリスト Youssef Squali 氏は、Google の広告が占める割合を30%と見積もっている。この計算でいけば、検索市場全体における Google のシェアが事実上6%増加することになる。

また、JPMorgan Chase のアナリスト Imran Khan 氏は、この取引の勝者は Google だとして、今回の契約で2009年の同社の売上は5億6000万ドル増加しそうだと述べた。

Google との契約は破滅への道かもしれず、Yahoo! にとっては大きな懸念材料だ。Yahoo! は、Google の広告の中から掲載したいものだけを掲載できることになっており、また、自社の広告プラットフォーム『Panama』を通じた検索広告の掲載も継続する。

しかし、Google の収益力の高さを考えれば、Yahoo! の広告事業に占める Google 広告の割合が次第に増えていくのは想像に難くない。

そう考えていくと、Yahoo! が今後長期にわたって市場に存在していられるのかという重要な問題に行きつく。

「これは、Yahoo! の窮状を打開することになるのだろうか? それはいまだに大きな問題だ。この場合、短期的な収入増と長期的な価値がトレードオフの関係にあることは非常に明白だ」と、Frank 氏は述べた。

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