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最速スパコンリスト『TOP500』、AMD と HP が強さを示すアニメのロードランナーが、敵役コヨーテの追撃をいつもうまくかわすように、スーパーコンピュータのランキング リスト『TOP500』の最新版でも、『Roadrunner』が『Jaguar』をなんとか振り切った。
世界最速スーパーコンピュータのランキング リスト TOP500 の最新版にあたる、第32版が発表となった。第1位となったのは、ロスアラモス国立研究所が運用する IBM 製のスーパーコンピュータ Roadrunner で、ペタフロップス (PFLOPS:毎秒1000兆回の浮動小数点演算処理) の壁を破った初のシステムだ。オークリッジ国立研究所で運用中の Cray 製スーパーコンピュータ『Cray XT5』(システム名『Jaguar』) は、僅差で2位だった。 Roadrunner を構築したのは IBM で、Jaguar を構築したのは Cray だが、両システムとも AMD のプロセッサを用いている。量産開始まで何度も足踏みした AMD のプロセッサ『Barcelona』は、これら最上位の2機だけではなく、上位10番手までのスーパーコンピュータのうち7機が搭載している。また、上位10番手までのうち2機は IBM の『POWER』プロセッサを用いており、米航空宇宙局 (NASA)、SGI、Intel が共同開発した新システム『Pleiades』のみが、Intel の『Xeon』プロセッサを使っている。 このランキングは、TOP500.Org の TOP500 プロジェクトが手がけているもので、欧米のコンピュータ調査員らによってとりまとめられ、年2回更新している。 AMD でサーバー ワークステーション部門のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャを務める Patrick Patla 氏は、声明の中で次のように述べた。「今回発表となった TOP500 ランキング リストは、われわれが高性能コンピューティング (HPC) の顧客に対し、何年にもわたってもたらしてきた先進性と卓越した性能を、改めて確認するものだ」 しかし、決して Intel の立場が危うくなったわけではない。Intel のプロセッサは、TOP500 リストのうち、合計379機のシステムが搭載している。そのうちの多くが Xeon だが、ごく一部のシステムでは『Itanium』も用いている。一方、AMD のプロセッサは同リストの59機が搭載し、IBM の POWER プロセッサは60機が利用している。 今回のランキングで注目されるのは、米国外の最速コンピュータとして、初めて中国のシステムが第10位に入ったことだ。これは、AMD の『Opteron』をベースとしたクラスタシステム『Dawning 5000A』で、『Windows HPC Server 2008』を搭載し、233テラフロップス (TFLOPS) のピーク性能を発揮する。 また今回の TOP500 リストでは、ハードウェア プロバイダ別のシステム数で、IBM が初めて首位の座を明け渡す格好となった。一方強みをみせたのは Hewlett-Packard (HP) で、6月の TOP500 リストにおいて同社が手がけたシステムは183機だったのに対し、今回のリストでは209機に増加し、TOP500 リスト中41.8%を占めた。なお IBM のシステムは、210機から183機へと減少した。 関連テーマ
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