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2009年7月16日 12:40

思ったほどスパムは儲からない?

著者Alex Goldmanオリジナル版を読む海外海外発
セキュリティ研究者やインターネット関係者や司法当局などが、スパムを全滅させようと最大限の努力を尽くしているにもかかわらず、商業目的のスパム行為は記録的な水準で続いている。これではまるで、スパムは儲かりすぎてやめられない商売かのように見える。

確かにスパム組織は、ますます手の込んだ策を講じて金銭を稼いでいるが、思っているほど儲かる商売ではない。

カリフォルニア州立大学サンディエゴ校 (UCSD) とカリフォルニア州バークレーの国際コンピュータ科学研究所 (ICSI) の研究者らが発表した研究レポートによれば、『Storm』ワームによるスパム配信ボットネットは広範囲に広がっているが、年間に350万ドルしか稼ぎ出していないという。

同レポートの中で、研究者らは「Storm ボットネットの薬品販売キャンペーンにおける1日あたりの総売上は、7000ドルに近い金額 (キャンペーン活動期間中ならば9500ドル) になると見られる」と述べているが、にもかかわらず Storm は「確かに堅実な事業」だと表現している。

この研究者らは、計測可能な無害のスパムやフィッシングメールを送信するため、ボットネットを短期間使用し、そこから推定される傾向に基づく大まかな予測から研究結果を導き出したという。

彼らの研究によれば、5億件近いスパムメールに対して、569件のコンバージョン (送信相手が送信元の意図する行動を示した数) が発生したという。彼らは、3種類の Eメールを送信したが、そのうちの2種類はボットネット拡大目的に使うスパムと同様のメッセージだった。

残りの1種類のメッセージは、Storm ボットネットが商業目的でばらまくものと似た、偽の薬品販売スパムを含む内容だ。同研究者らが3億4759万389件の薬品販売スパム メールを送信したところ、実際にサイト訪問した数は1万522件で、商品の購入に至った件数は28件だったという。すなわち、最終的な目標行動に至った比率、すなわちコンバージョン レートは、わずか0.0000081%だったという。

ここまでコンバージョン レートが低いということは、スパマーたちが本気で金銭を稼ごうとするなら、膨大な量のスパムメールを送信しなくてはならないことを意味する。また同時に、こうした業務は運営上のオーバーヘッドが大きいことから、薬品販売を手がけるスパマーたちがこのビジネスで利益を上げるため、必然的にこのボットネットを所有していることも意味する、と同レポートは指摘している。

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