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2010年1月22日 18:00

「広告も面白く!」―アドバゲームが大ヒット、フジテレビのデジタルコンテンツ戦略

株式会社フジテレビジョンは、同社がオンラインコンテンツとして提供するゲームサイト「お台場ランド」を全面リニューアルし、「フジテレビ★プラネッツ」としてオープンした。

フジテレビ★プラネッツでは、家族で楽しめるゲームを開始時に60種類用意、スケールを大幅にアップしている。

このフジテレビ★プラネッツを制作・運営するフジテレビジョン デジタルコンテンツ局デジタル企画室の久恒賢治氏と田平正雪氏に、フジテレビのデジタルコンテンツに対する取り組みをうかがった。

フジテレビ デジタルコンテンツ局では、大きく分けて2つの業務を行っている。ひとつは CS 放送の編成、営業、制作。もうひとつがフジテレビ★プラネッツを含む、インターネット系のビジネスと広報で、久恒氏と田平氏はこちらの所属となる。

フジテレビは多数のサイトを持っており、その数はモバイル向けの公式サイトだけでも24サイトにも及ぶという。

PC 向けの番組公式サイトの数も膨大だが、ビジネスとしては、「フジテレビ★プラネッツ」のほか、アナウンサーの情報を提供する「アナマガ」、人気アイドルユニット「アイドリング!!!」のファンクラブサイト、動画配信サービス「フジテレビ On Demand」などを運営している。

久恒氏にテレビ局としてのデジタルコンテンツのとらえ方をたずねると、「テレビ局はカルチャーとして“面白いもの”であることに重きを置いています。特にフジテレビでは“面白いもの”に最も価値を置いています。ですから、ネットでも皆さんを楽しませるというのが我々のミッションとなります」とのこと。

フジテレビ★プラネッツでは、その前身である「お台場ランド」の時代から、クライアントの商材をゲームにして訴求するという、いわゆる“アドバゲーム”ビジネスを展開して大きな成功を収めている。

当初、お台場ランドはフジテレビが運営するサイトへの集客を目的として開設されたが、5年ほど前から広告をメインとしたビジネスモデルが確立されてきたという。

田平氏によると、「広告だけではつまらない」との考えから、来訪者が無料で楽しめるゲームを用意、そのゲームからコンバージョンを生み出す仕組みを構築していったとのことだ。発想はやはり「面白いもの」へのこだわりから来ているというわけだ。

ゲームの内容は非常に凝ったものとなっており、例えば au のジュニアケータイとのコラボは、ケータイの GPS 機能で目的地にたどり着くという内容で、ゲームを楽しみながら実際のジュニアケータイの機能に関しての知識を深めさせるというものであった。

また、日清食品のチキンラーメンとのコラボは、専用どんぶりプレゼントの企画までフジテレビが協力するという「入り口から出口まで面倒を見る」体制で、終始、フジテレビならではの「面白さ」を追求したものとなっている。

日清食品のチキンラーメンとのコラボ
日清食品のチキンラーメンとのコラボ
リニューアルにいたった経緯としては、ゲームの数が増大し、「お台場ランドでは入りきれなくなった」からとのこと。

フジテレビ★プラネッツは、サイト全体が南国風となり、ユーザー専用ページの「マイビーチ」の模様替えや、ペットの「ドリアン」の育成なども楽しめるようになった。

メインターゲットは引き続きファミリーで、子どもがプレイして楽しめるゲームが多いのだが、大人を巻き込んでいく仕組みが随所に取り入れられている。

中でも驚かされるのが、ゲームで獲得できるプレゼントに「鮭」など、子どもが入手しても意味のないアイテムが用意されていること。子どもが獲得した鮭を親に渡すことで、家族のコミュニケーションを生み出していこうというのが狙いなのだ。

子どもがゲームをすることを親としてはあまり推奨しないものだが、生活を助ける食材を子どもが入手してくれるのなら、子どもにもゲームをするための大義名分ができる。

さらに、フジテレビ★プラネットのゲームはどれも短時間でできるカジュアルゲームとなっているため、母親が料理などで子どもの相手ができない間にプレイさせるのにも適している。プレイには回数制限も設定されており、やりすぎの心配もない。

アドバゲームだけではなく、ディスプレイ広告も非常に個性的だ。マイビーチにある海辺には、プレゼントなどが桶に乗って流れ着く。この桶が広告として利用できるのだ。また、夏にはマイビーチ上に花火が打ちあがり、それを使った「花火広告」が販売された。こういったところにまで、「広告も面白く」(田平氏)というスタンスが現れている。

桶バナー(赤枠内)
桶バナー(赤枠内)
花火バナー(赤枠内)
花火バナー(赤枠内)
今後のチャレンジとしては、現在の広告モデルを主体に規模を拡大し、映画やイベントなど、フジテレビが展開する他の事業に匹敵するビジネスに育て上げたいとのことだ。

フジテレビジョン デジタルコンテンツ局デジタル企画室 久恒賢治氏
フジテレビジョン
デジタルコンテンツ局デジタル企画室
久恒賢治氏
フジテレビジョン デジタルコンテンツ局デジタル企画室 田平正雪氏
フジテレビジョン
デジタルコンテンツ局デジタル企画室
田平正雪氏

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