![]() ![]() ![]() ![]() リアルタイムの次は、ローカル?この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20100215/8.html
著者:株式会社ワールド・カフェ 代表取締役 笠原 造
国内internet.com発の記事
■ソーシャルメディアの「私」、「今」、「ここ」
ソーシャルメディアマーケティングにおいて、Twitter への関心が急激に高まる中、Ameba なう、Google Buzz などの類似サービスが開始され、Ustream などによる動画配信も広まってきており、「リアルタイム」ということが一層注目されている。 また、foursquare などの位置情報を活用したサービスにも関心が高まっていることから、今後は、「ソーシャル」と「リアルタイム」に加えて「ローカル」、つまり、「私」、「今」、「ここ」の情報やサービスがますます注目されるようになるだろう。 ソーシャルメディアをマスメディアと相対的に比較すると下記のような特徴がある。 (1)情報の収集、選択、発信がメディア自体でなく、生活者主体であること (2)情報が一方的でなく、双方向であり、集合知も形成できること (3)情報発信者のパーソナリティを知ることもできること (4)情報発信の頻度が多く、スピードが速いこと (5)生活行動に基づいたローカルな生活圏も情報の対象となること とりわけ、「私」、「今」、「ここ」の情報は、従来のマスメディアでは扱いにくい分野であり、生活者にとってはリアリティのある非常に貴重な情報だ。 このようなソーシャルメディアの「私」、「今」、「ここ」の特徴を活用したサイトとして、昨年の10月にサンフランシスコにおいてサービスを開始した Red Beacon がある。 今回のコラムでは、この Red Beacon について紹介したい。 ■もう分厚い電話帳がいらなくなる? 例えば、水道が故障した際、地元の水回りのサービス業者を探して、いくつかの中から選び発注するという時に、どうするであろうか? ネットで検索をすれば、いくつかの業者を探しだせるだろう。しかし、各業者のホームページを見てもサービスの違いが理解できないし、小さい業者はホームページもないかもしれない。また、分厚い電話帳をひっぱり出してきて調べるかもしれないが、広告や小さな文字で並んでいる業者名と電話番号を眺めても、途方に暮れるばかりだろう。 そして、やっとのことでいくつかの業者に絞って見積りを取り寄せたとしても、サービスの質の違いについてはよくわからず、単純に値段の安い業者に発注してよいものかどうかの判断が難しいだろう。 Red Beaconは、地元(サンフランシスコ周辺)の水道工事や絨毯クリーニングなどの業者から、ペットの散歩、ベビーシッター、ダイエットアドバイザーといった個人まで、ありとあらゆるサービスを探すことができ、その価格や評判を比較することができる。 そして、見積もりを依頼して、カレンダーで日時を指定し、発注することができるというものだ。 Red Beacon のトップページには、「どんなローカルサービスに対しても、見積りとアポを取ろう!」というコピーがある。 ■サービスのオークション 具体的にどのようなサービスかということについて、ペットの散歩をお願いする人を探していると仮定して、手順を追って見てみよう。 まず、「どんなサービスを探していますか?」と聞かれるので、「pet」と入力すると、グルーミング、シッター、トレーナー、ブリーダーなどペット関連の様々なサービスのリストが表示される。 そして、「pet walker」を選択すると「サービスをリクエストする」のページに遷移し、「いつ」、「どこで」、「何をして欲しい」などの質問に答えて、見積りを申し込む。 すると、オークションが設定され、そのサービスに登録している業者や個人に、見積り依頼が飛ぶ。 そして、見積りが提出されると、申込者はリアルタイムで見積り金額のほか、サービス業の詳しい説明とともにユーザーの評価やレビューを読むことができる。 ■サイトが利用される理由ベスト5 トップページにサイトが利用される理由ベスト5として、下記の通り掲載されている。 (1)サービスに関する価格競争を生み出し、価格がより安くなる (2)きちんとした業者のみがあなたの依頼を見る (3)希望時間にお願いできる (4)電話や悪戦苦闘無しに、Web でアポイントを取れる (5)完全に無料で利用できる ローカルなサービスは、小さな業者や個人が多いことから、ホームページや外部広告はあまり充実していなく、口コミも乏しいことが多い。また、利用頻度が低く、商品と違って実際に体験したユーザーでなければ評価も難しい。 EC で世界中の様々な物を買えるようになった一方で、地元の生活圏のローカルなサービス情報は意外に乏しいままであった。そのような状況において、Red Beacon は、ロングテール的な「ローカルなサービス」を見える化し、新しい市場を作りつつあると言えるだろう。 現在のところ、Red Beacon は、サンフランシスコ周辺という元々ローカルな地域限定で運営されており、位置情報はまだ活用されていないようだ。今後、展開地域を広げる場合や、よりローカルでリアルタイムなサービスにしていくためには、位置情報の活用も需要だと思われる。 筆者 Twitter はこちら。ご意見、コンタクトなどお気軽に。 執筆:株式会社ワールド・カフェ 代表取締役 笠原 造 監修:株式会社ループス・コミュニケーションズ 代表取締役 斉藤 徹
japan.internet.comのウエブサイトの内容は全て、国際法、日本国内法の定める著作権法並びに商標法の規定によって保護されており、その知的財産権、著作権、商標の所有者はインターネットコム株式会社、インターネットコム株式会社の関連会社または第三者にあたる権利者となっています。
本サイトの全てのコンテンツ、テキスト、グラフィック、写真、表、グラフ、音声、動画などに関して、その一部または全部を、japan.internet.comの許諾なしに、変更、複製、再出版、アップロード、掲示、転送、配布、さらには、社内LAN、メーリングリストなどにおいて共有することはできません。 ただし、コンテンツの著作権又は所有権情報を変更あるいは削除せず、利用者自身の個人的かつ非商業的な利用目的に限ってのみ、本サイトのコンテンツをプリント、ダウンロードすることは認められています。 |