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「Microsoft Office 2010」のマーケティング戦略とは?【パート3】―サイコス青葉氏が訊く(2/2) ● 大量投下型からセグメンテーション型へ―マーケティング戦略の変化
横井氏によると、「消費者の意識や志向性は多様化の一途を辿っており、各層にどのようなコミュニケーションを仕掛けるか、そのセグメンテーションとリーチ手段がマーケティング戦略の鍵となる」という。twitter など流行のマーケティングツールはもちろん使っているという横井氏だが、「いかに多面的にやるか」がこれからは重要だという。 青葉氏も「マス広告だけやっていればいいという時代は終わり、多面的な展開がより重要になった。限られた予算で効果を最大化させる戦略・戦術を練ることは、組織のマーケティング力の強化につながる」と話す。「このセグメンテーションによる多面的かつコストを最適化したマーケティング戦略のあり方は、グローバルに見てもトレンドである」ということは横井氏も青葉氏も認めるところだ。 横井氏は、「ATL(Above the line)=広告キャンペーン」と「BTL(Below The Line)=地に足の着いたフィールドプロモーションのバランスが重要」と話す。続いて、青葉氏は「何かに偏ることなく、丁寧に各セグメントに的確にリーチしていくことが求められる。」と話す。 「Office ほど売れている商材はなかなかありません。いくらヒットした携帯電話でもこれだけの数は出ません。それだけにユニークな悩みがあり、シンプルなマーケティングでは追いつきません。膨大な数のユーザー全員にリーチしていく必要があるわけです」という横井氏。青葉氏も、マーケティング予算を最小限に圧縮しながら多面的なセグメンテーションによる細やかなターゲットリーチを目指す横井氏の戦略に共感を示した。 ● 対談を終えて―サイコス青葉氏から マイクロソフトが、世界で成功してきた理由。それは、横井氏の「月間数テラバイトの情報をすべて分析している、それが私たちの財産」という言葉に成功の理由が隠されています。 数テラバイトの情報を生かすも殺すも、マーケティング部門が、正しく機能しているかどうかだと思います。 成功しているメーカーは、マーケティング部門と開発部門に正しい緊張感があり、切磋琢磨しながら商品やサービスを磨きこんでいきます。「Mr.Office」と言われる横井氏のリクエストは、日本の細やかな消費者の代理人として、米国にフィードバックされています。そして、日本のためだけではなく、マイクロソフトのグローバルなモノづくりをサポートしているのです。 世界市場に対してどのような組織でどのように動くべきか。この10年でグローバル化とローカライゼーションに成功したマイクロソフトの動きは、日系メーカーのマーケティング部門が参考にすべき点が多々あるのではないでしょうか。
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