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1枚の画像で全てを伝える -- 『インフォグラフィック』はデジタルマーケティングの新潮流となるか最近、メディアなどで『インフォグラフィック』が取り上げられるようになってきた。『インフォグラフィック』とは、データや情報をグラフやイラストを用いて視覚化し、一枚の画像に収めたもので、デジタル先進国のアメリカでは既に広告や PR に多く用いられている手法だ。
例えば、下記はインフォグラフィック投稿サイト「infogra.me(インフォグラミー)」に投稿されているソーシャルメディアの利用状況に関するインフォグラフィックだ。
この画像は日本のソーシャルメディアの利用状況を示すために作成されたものだが、実際には下記のように縦に長く巨大な画像の中にテーマに関する様々な情報が盛り込まれている。この1枚を見れば、「ソーシャルメディア」の全てが分かるというコンセプトなのだ。
インフォグラフィックの最大の利点は、『この1枚で全てがわかる』というわかりやすさ。言葉で説明すると難しい情報やデータを視覚的に読み手に伝えることができる。そして、それ自体がコンテンツとなりソーシャルメディアなどを通じて話題化し、多くの消費者の興味・関心を喚起できるという点も特長のひとつだ。 例えば、今回例に挙げたソーシャルメディアの勢力図のように業界を鳥瞰するようなインフォグラフィックだけでなく、企業・製品・サービスのインサイド(歴史や商品価値、開発エピソードなど)を紹介するもの、競合する製品やサービスを比較するもの、など企業がインフィグラフィックを通じて伝えられる情報の幅は非常に広く、しかも消費者の興味・関心の方向性とマッチングするコンテンツが生み出せるのではないだろうか。 そして、インフィグラフィックはデジタルのみならず交通広告など OOH の分野や新聞、雑誌などマス広告の分野でも応用できる。もともと、インフォグラフィックは新聞や雑誌、テレビのニュース番組などでは多用されてきた情報表現の手法で、マスメディアや OOH は「視覚的に視聴者を引き付けるもの」を考えてきたメディアだ。マーケティング展開する企業にとっては、インフィグラフィックをコンテンツの中心に据えることによって、デジタル、マス、OOH で一貫したメッセージを発信する全方位展開も考えやすくなるだろう。 また、インフィグラフィックに盛り込むテキストはグラフやイラストを補足する程度の分量なので、多言語化しやすく、日本国内のマーケティングだけでなく、英語版、中国語版、韓国語版などの制作が容易な点も注目だ。グローバル展開している企業や製品・サービスであれば、簡単に翻訳してインフォグラフィックをグローバル展開することができる。日本の文化やハイレベルなものづくりを世界に伝えるためには有効な手段だと言えよう。 ただ、インフォグラフィックの唯一の課題は、それがハイレベルな「創る力」を必要とすることだ。簡単なイラストやグラフを描けるだけではなく、データや情報から注目するべき点を探しだし、それをわかりやすく1枚の画像の中に構成していくインフォグラフィックの制作には高い企画力、構成力や視覚的に見た人を引き付ける独創性が求められる。クリエイターにとっては挑戦しがいのある領域であり、この能力を持つクリエイターに対するニーズは今後ますます高くなるものと思われる。 日本国内では、経済産業省が10月31日に日本の社会的課題や統計データをクリエイターが視覚化して社会に対してわかりやすいインフォグラフィックで伝えていくプラットフォーム「ツタグラ」を開始したほか、インターネット業界でもカーツメディアワークスが日本初のインフォグラフィック投稿サイト「infogra.me(インフォグラミー)」をオープンするなど、インフォグラフィックを制作する能力があるクリエイターが集まるプラットフォームは着実に整いつつある。 ウェブプロモーションや WebPR などデジタルコミュニケーションの領域で、2012年は『インフォグラフィック』がひとつの重要なキーワードとなる可能性は高いと言えよう。 関連記事
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