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2011年12月6日 16:00

ビタミン D がインフルエンザの有効な予防対策に? -- 調査結果と専門家の意見に学ぶ

各地で学級閉鎖なども発生しはじめ、いよいよ本格化してきた「インフルエンザ」の流行シーズン。職場でも予防接種などを検討している人も多いのではないだろうか。生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は、20歳から39歳の男女500名に対して、「インフルエンザ対策に関する意識調査」を実施し、結果を公開した。

● 昨シーズンにインフルエンザ感染した人は10人に1人


まず、昨シーズンのインフルエンザについて、「昨シーズン、インフルエンザに感染しましたか?」という質問には、「感染した」という人は10%と10人に1人。また、「家族・友人・職場の同僚など、周囲の人が感染した」という人は34%にものぼった。
昨シーズンにインフルエンザに感染しましたか?
昨シーズンにインフルエンザに感染しましたか?

そして、「毎シーズン、『インフルエンザ対策』(予防接種、うがい、手洗いなど)をしていますか?」という質問には、55%と約6割が「毎シーズン対策している」と回答している。「毎シーズンではないが対策をすることもある」が26%となり、「全くしていない」という人は19%にとどまった。

● 予防・対策をするも知識は『不十分』

それでは、具体的にどのような対策をしているのだろうか。回答によると、「手洗い」(76%)、「うがい」(71%)と簡単にできる対策が多い結果となっている。以下、「マスク」(39%)、「睡眠」(36%)、「予防接種」(29%)と続いた。

また、「効果があると思う対策」についても聞いたところ、「うがい」(76%)、「手洗い」(74%)、「予防接種」(66%)が上位となった。「予防接種」に関しては、66%が「効果がある」と思いつつも、「毎シーズンおこなっている」という人は29%と、意識と実態に乖離が見られる結果となった。

そして、「インフルエンザの知識が十分だと思いますか?」という質問には72%が「十分だとは思わない」と回答している。その理由としては、「一般的に言われる程度のことしか知らないから。(30歳・男性)」、「調べたことがないから。(28歳・女性)」などの意見が挙がった。
インフルエンザの知識は十分だと思いますか?
インフルエンザの知識は十分だと思いますか?

● 「38度以下ならインフルエンザではない」のウソ

次に、調査ではどこまで「正しいインフルエンザの知識」があるのかを調べている。いくつかのインフルエンザに関する項目について、それぞれ正しいと思うかどうかを聞いたところ、誤った認識が多かったのが、「インフルエンザと熱の関係性」だ。

インフルエンザは、熱が38度以下でも感染している可能性はあるが、それを正しく認識していた人は72%。28%は「38度以下だとインフルエンザには感染していない」という誤った認識を持っていることがわかった。さらに、インフルエンザは熱が下がっても他人に感染する可能性はあるが、これを誤って認識していた人は22%もいた。この結果からも、インフルエンザの症状や感染について十分な知識を持っている人は少ないことがわかる。

● 医師に聞く、インフルエンザ対策と「ビタミン D」の関係とは?

このような調査結果を踏まえて、有効なインフルエンザの対策について、東京慈恵会医科大学准教授(医学博士)の浦島充佳氏にお話を伺った。

浦島氏によると、インフルエンザが流行っているシーズンには一般的な対策として「手洗い」と「うがい」をしっかりとすることや、ストレスをためないこと、バランスのとれた食事で栄養をしっかり摂ることなどが重要だという。

また、浦島氏が過去に実施した6歳から15歳の子ども334名を対象にした調査によると、インフルエンザの予防にビタミン D が有効であることがわかっているという。この調査では、半数の子供たちにはビタミン D が入っている錠剤を、残りの半数にはビタミン D が入っていない錠剤を冬の4ヶ月間投与したところ、ビタミン D を服用したグループでは、一方のグループに比べてインフルエンザの発症率を約半分にまで抑えられたのだそうだ。

このようなビタミン D の有効性が実証されている中、現代人はこのビタミン D が不足しがちだという。浦島氏によると、人間の体内のビタミン D は、食品からの摂取だけでなく、そのおよそ8割は日光を浴びることで生成されている。しかし、現代人はライフスタイルの変化によって室内で過ごす時間が増えており、身体が日光を浴びる量が少ない傾向にある。その結果、ビタミン D が不足しがちになるだ。

浦島氏は、このようなライフスタイルで十分なビタミン D を食品だけで得ることは難い中、それを補う方法としてサプリメントを活用することも手段のひとつだという。中でも、摂取量をコントロールしやすいビタミン D 単体のサプリメントがお勧めなのだそうだ。インフルエンザを予防するためには、インフルエンザが流行りだす少し前から飲みはじめ、ピークを過ぎる3月くらいまで十分な量を継続的に摂取するのが効果的だという。

インフルエンザの予防に有効とされる「ビタミン D」。今年のインフルエンザ対策は、「手洗い」「うがい」「予防接種」といった一般的な対策に加え、「ビタミン D のサプリメントの摂取」が新しい手段として注目されそうだ。

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