大詰めを迎える Yahoo (2008年07月08日)
Microsoft と Yahoo による買収ドラマは永遠に続くかのように思えてきた。もちろん、衰退の進む同検索大手買収に Microsoft が興味を示しているとのうわさは2007年初頭から何度も流れていたが、実際の動きが始まったのは、Microsoft が Yahoo 買収に446億ドルを提示したことを発表したわずか5か月前(2月1日)に過ぎない。
そして今、このドラマはその第三章を迎えようとしているようだ。internetnews.comが次のように伝えている。
Microsoft は7月7日、Yahoo の一部もしくは全部の買収に関する交渉再開に前向きであることを明らかにしたが、Yahoo 取締役会の刷新を条件にしてきた。これは、投資家である Carl Icahn 氏の経営人刷新に向けた大きな追い風になる。自慢するわけではないが、このことは2月1日に出した筆者の予測を思い出させる。それは、次のような内容だった。
「Microsoft が Yahoo を買収するかどうかはまだ分からない」失敬、これは冗談だ。筆者は決してこのような危険は冒さない。しかし、「Yahoo は嫌々ながら実行に踏み切るかもしれない」程度の冒険的発言はする。internetnews には次のようにある。
475億ドルでの Yahoo 買収交渉を5月上旬に打ち切ったMicrosoft は、8月1日に開催される Yahoo の株主総会で新役員が選出されれば即座に交渉に入ることを明かした。
Yahoo の主力株主であり、同社現役員に代わる新取締役候補名簿を提案中で、潤沢な資金を持つ資本家の Icahn 氏が7日に公表した公開書簡のなかで述べたところによると、同氏は先週、Microsoft 最高経営責任者(CEO)の Steve Ballmer 氏と頻繁に話し合いを持ったという。
Icahn 氏は、「新役員が選ばれた場合、Steve は Yahoo との主力取引について意見交換することに関心があるとわたしに伝えてきた」と語っている。
筆者は4月に Gartner Research の2人のアナリストのコメント(ComputerWorldで引用されている)に言及した「Yahoo も必死だが、Microsoft はもっと深刻」という短いブログを書いているので、Icahn 氏にその意志があることは確信している。
ネバダ州ラスベガスで Gartner が主催したカンファレンスのプレゼンテーションでは、アナリストの Michael Silver 氏と Neil MacDonald 氏が、Microsoft は市場の声にまだ対処しておらず、20年近く積み上げられてきたレガシーコードと判断が大きな負担となっており、ソフトウェア開発者が行動に出なければ Windows が現実的意味を失ってしまうような深刻な競争に数多くの分野で直面している、と語っている。その後、株主の反乱に直面する Yahoo には買収される以外に現実的選択肢が全くないことを(かなり正確に)悟った Microsoft が5月上旬に交渉から手を引いたこと以外、状況にあまり変化はない。
Yahoo の株主総会前に何かしら(つまり Google)の変化がなければ、Yahoo の運命は8月1日に決まるのかもしれない。
