« 前のエントリー | main | 次のエントリー »

筆者の家では、デジタルビデオレコーダーで録画した映像がギクシャクしたり、途切れたり、止まったとき、「Comcast 最低!」というお決まりのセリフを叫んでいる。 

また、Comcast から毎月送られてくる請求書を見るときも同じセリフを叫ぶ。見たくない200チャネルは無視して自分たちが見たいチャネルだけ購入できるようにする法律はどうなったのだろうか?  

Comcast の誠意のない対応が3月28日に再びニュースになった。 Internetnews.com の Andy Patrizio が Comcast と BitTorrent が和解」で最新の動向に関する素晴らしい記事を書いている。
 
これは、ネットワーキングと帯域幅を巡る複雑な話だ。要は、米国最大のケーブルテレビとインターネットプロバイダーが特定ユーザーのインターネット利用スピードにひそかに制限をかけていたというのだ。これが怒れるユーザー、意図しない結果、そして連邦通信委員会(FCC)による調査と聴聞会へとつながった。

Patrizio は次のように報じている。 


数か月もの間ユーザー側で非難、拒否、そして激論が繰り広げられたことを受け、ケーブル事業者最大手の Comcast とピアツーピア(PtoP)ファイル共有技術ベンダーの BitTorrent が、Comcast ブロードバンドネットワーク上においてファイル交換をサポートすることで合意に達した。

この問題が浮上したのは昨夏で、Comcast の加入者が BitTorrent のアップロード速度が低下しつつあることに気付いた。個人調査を進めたところ、Comcast が BitTorrent のアップロード転送を妨害する信号を出していることが AP によって確認された

この論争は、Lotus Notes のユーザーも処理速度の低下に気付き、ほかのインターネットサービスプロバイダー(ISP)もトラフィックの過剰な利用に制限をかけていることを認めたことでさらに拡大した。FCC は聴聞会まで開催し、Comcast がインターネットの中立を訴える支持者のいけにえになった。

問題は、Comcast による BitTorrent の制限が十分でないことだ。将来的なトラフィック阻止の対策もないし、今後登場する革新的アプリケーションの本格採用もない。 

メディア改革団体の Free Press で法律顧問を務める Marvin Ammori 氏は、今回の合意について以下のように述べている。
 
With Comcast には、約束を破り、うそをつく歴史があるので、インターネットはもう安全に保護されている、などという彼らの言葉を額面通りに信じることはできない。FCC が早急に何らかの対策を講じる必要性があることに代わりはない。

インターネットの中立は Comcast や BitTorrent よりも大きな問題だ。[今回の合意は]ほかの電話/ケーブル会社による使用制限行為を阻止するものではない。革新的な技術を持つところが差別を受けずに運営する目的で電話/ケーブル会社と裏取引に応じる必要があってはならない。インターネットは常に公平な競争の場であり続けたし、これからもそれを守っていく必要がある。


SharePoint ブーム (2008年03月28日)


Intranet Journal
の読者のトラフィックを基本にして考えると「Microsoft SharePoint」は極めて人気の高い Web 開発・コラボレーション ツールとして今後有望だという、われわれには既に以前から分かっていたことを再確認する優れた記事が Network World にある。
Burton Group のアナリスト Mike Gotta 氏は、「このような製品は『[Lotus] Notes 』が登場したころ以来目にしていない。[SharePoint 周辺の]話題は戦略的なものとなりつつあり、人々はミドルウェアとして同製品を語っている」と話す。

NW の記事は多用途性と順応性をその人気の主な要因として挙げ、Microsoft Office SharePoint 2007は「同社史上最速の伸びを見せている製品」だとしている。

われわれのところでも、Intranet Journal にある SharePoint のコンテンツが同サイトで毎月有数の人気を誇っていることには何年も前から気付いていた。われわれはこれに応え、企業のデベロッパーを支援するための記事を公開した。以下がそれらのリンクだ。

Managing The SharePoint Learning Curve (SharePoint の学習曲線管理)

Understanding SharePoint Branding Options (SharePoint のブランド確立に関するオプションの理解)

When You Need A SharePoint Designer (SharePoint のデザイナーが必要になるとき)

An Introduction to Microsoft SharePoint Portal Server (Microsoft SharePoint Portal Server 入門)

Intranet Journalのこれらの記事は、SharePoint に精通していようと勉強を始めたばかりであろうと役立つはずだ。


とんだ「三月の熱狂」 (2008年03月27日)


それは毎年規則正しく発生する。NCAA バスケットボール選手権が始まり、全米の職場で「三月の熱狂」と呼ばれる大騒ぎが巻き起こる。

成績やシード順以外全く知らない大学バスケチームの試合結果に賭けをするという、職場で良くあるバスケ賭博のことではない。ここで言っているのは、メディア企業に クライアントの PR をタダでさせようとする 違法賭博や試合観戦によって生じる社員の生産性の大幅な低下を注意させようとする PR 会社の職場の話だ。

以下は、筆者が先日受け取った電子メールだ。個人を特定できる部分は削除してある。

三月の熱狂がピークを迎え、企業は社員の生産性低下により10億ドル以上の損失を被ることになる。スコアや、手元のコンピュータにストリーミング配信されるゲームを見るのに社員が1日平均13分を消費すれば、IT 管理者は電子メールトラフィックの増加、ネットワーク帯域幅管理の問題、そしてネットワークセキュリティ侵害の危険増大に直面する。この IT 関連の問題を緩和するために、IT マネジャーは電子メールのセキュリティを強化し、帯域幅を厳重に監視して、セキュリティソリューションが適切にコンフィギュレーションされていることを確認するとともに、ストリーミング受信の是非の判断を早い段階で下す必要がある。

まず最初に、選手権の最初の週末に興味を持っていた社員の90%は、1回戦の賭け枠がボロ負けすれば興味を失う。不遜な敗者たちはそれぞれの大学へと戻り、ベスト16のゲームを仲間と一緒にテレビ観戦しながら飲んで大騒ぎする。

2番目に、「社員の生産性が10億ドル以上低下」という数字は一体どのようにして計算したのだろうか? これは絶対に、見栄えが良く、切りも良くて大きいとの理由だけで選ばれた数字だと思うが、そこには不確定要素もいくつかある。たとえば、社員がゲームのスコアやストリーミング映像を見ているとされる1日平均13分の時間は、YouTube、ブログ、そしてアダルトコンテンツを基本にして計算しているかもしれない。だから何とも言えない。それに、10億ドルというのは実際はさほど高額ではない。この程度の現金では投資銀行なども買えない。ただし、ちょっとした支援があれば話は別だ。3つ目も書きたいが、筆者にはそれを書いている時間がない。ESPN からザビエル大学関連の新しいポッドキャストの更新通知がきたのでこれで失礼する。



Datamation.com で、Mike Elgan 氏が都市内無償 Wi-Fi を巡る議論に関してすばらしい見解を示している

Elgan 氏の意見が的確なのは、(テキサス州ヒューストンなどの)都市全域で全員がワイヤレスインターネットを無償利用できるようにするのは無理な話だというポイントだ。同氏の「How Free Wi-Fi Hurts the Poor (貧困層に対するWi-Fiの悪影響)」というコラムがこの問題に決着を付けている。これは、筆者がこの問題に関して読んだなかで最も優れた意見だ。

以下にいくつか抜粋する。

われわれは数年前、全米の主要都市で市内 Wi-Fi が構築される姿を想像した。それは、公園やバスのなか、あるいは貧困地区のアパートや住宅からなど、だれがどこからでもログオンできるというアイデアだった。だが、高価なワイヤレスネットワークのインフラをだれも使わない場所にまで構築するのはお粗末な考えだということがはっきりすると、この夢は急速に薄れ始めた…

テキサス州ヒューストン市や、このスキーマに取り組んでいるほかの都市はおそらく、ごく一部の人しか利用しない Wi-Fi のインフラに多額の公的資金を浪費することになる。ただ単に無料だからといって Wi-Fi を使い始める人はいない。貧困家庭の多くには、Wi-Fi を使い始めるための知識も、動機も、コンピュータもない。各都市はこれらも提供するというのだろうか?…

どうすれば解決できるだろうか? 各都市が貧困層にも Wi-Fi を使わせたいのなら、その利用に補助金を出す必要がある。

典型的なインターネットカフェにある無償のワイヤレス回線は信頼性が高くない。それに、筆者の自宅周辺では、Wi-Fi を無償提供するカフェは大学生で満員だ。また、筆者が試したカリフォルニア州サンタクララの無償都市内ネットワーク、MetroFi は使っていてイライラする。ホットスポットの場所が分からないので、いつも弱い無線信号と格闘している。これは、インターネットを本格的に利用するユーザーが我慢できるソリューションではないのだ。 

Elgan 氏は以下のように述べている。 

全米の市長殿、優れたWi-Fiは、コストを経費で落とせる人たちが集まるところに存在している。これと同じような形でうまく真似したいのなら、経費の部分だけ真似をして、自分でサービスを構築しようなどとは思わないことだ。そのようなことをすれば大問題が発生するだろう。


ノート PC は持って出よう (2008年03月26日)


筆者はこれまで、カギをかけた車(特にトランク)のなかにノート PC を置いておくことは安全だと思っていた。エンジンオイルや発炎筒の隣に長期間保管したいわけではないが、カギのかかったトランクをわざわざ壊すヤツはいないだろうと思っていた。
 
もちろん、これも筆者が人類を誤って信じている例の1つに過ぎないし、3月25日に発信された2つの記事がセキュリティ問題を改めて強調している。CNET News.com の 記事 によると、米国立衛生研究所(NIH)のノート PC が車のトランクから盗まれたという。そのなかには「2500人の患者の7年分の臨床研究結果」が保存されていたという News.com は以下のように伝えている。

 



The Washington Post 紙 によると、このコンピュータは米国立心肺血液研究所の所長が運転する車のトランクから2月に盗まれたが、関係者は不用意に不安をあおりたくなかったとして盗難の事実を3月20日まで伝えていなかったという。

このノート PC には名前、年齢、診療記録の数値、MRI 検査結果など、患者の7年分の臨床研究結果が保存されていたという。NIH によると、社会保障番号や住所はコンピュータに保存されていなかったという。




このノート PC の盗難事件も、一般市民からの抗議を受けながら増え続けるセキュリティ侵害の流行の一環だ。 The San Jose Mercury News 紙は 3月25日 、2007年になって個人データの紛失が再び増加している、と伝えている。


専門家によると、 クレジットカード番号や金融情報といった機密性の高い個人データが紛失もしくは盗難に遭う「セキュリティ侵害」の報告件数は2007年に40%以上増加したという。

カリフォルニア州プレザントンにある調査会社の Javelin Strategy & Research でシニアアナリストを務める Mary Monahan 氏は、「いずれは自分たちの失敗から学ぶと思うが今は学んでいない」と語っている。

Monahan 氏によると、2007年には全米で446件の侵害行為が報告され、合計1億2800万件のレコードが公になってしまったという。これに対し、2006年に発生した侵害行為は312件、危険にさらされたレコードは2000万件だった。



このことは、外出時に注意が必要であることを証明している。個人データは暗号化し、移動中もノート PC は常に近くに置いておき、ノート PC をトランクに入れておかなくてはならない場合は、それといっしょにシェパードも入れておくことだ。