デザインとドキュメンタリー:「Gunnin’ for That #1 Spot」


最近のドキュメンタリー映画は驚かされる作品がほとんどない。ここ最近、このジャンルの映画制作者には、被写体との距離を測る才能も直感もないようだ。先入観もしくは派閥心から、被写体が見せる現実から疎外されたり(「ボラット」など)、共謀、慢心、卑屈になっている(「Shine a Light」や「不都合な真実」のほか、主人公を聖人扱いし、対照的な視点の欠けた最近の政治的ドキュメンタリー)。そこに、Beastie Boys の Adam Yauch がこの芸術表現中毒を直す解毒薬を用意してきた。高校のエリートバスケットボールプレーヤーたちがハーレムにあるラッカーパークの歴史的なゲーム/頂上対決を目指して団結するこの新ドキュメンタリー、「Gunnin’ for That #1 Spot」は必見である。