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2008年9月6日
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Webビジネス コラム2008年6月30日 14:00
IT マネジメント
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マウスは死んだ

海外海外internet.com発の記事
あなたは今日もマウスを使っていることと思うが、今後これを購入することはないかもしれない。宇宙全体がこの地味なポインティングデバイスにそっぽを向いているのだ。

コンピュータのマウスはかなり以前から PC に付属してきたが、これが Douglas Engelbart 氏と Bill English 氏のシリコンバレーの2人のエンジニアによって発明されたのは、実は Kennedy 政権時代(1963年)のことだった。(1968年の終わりにカリフォルニア州サンフランシスコで自らの発明品のデモを行う Engelbart 氏の様子がこちらにある

「Xerox Star」が発売された1981年まで、マウスは実験用のネズミに過ぎなかった。この時に初めてだれもがマウスを購入できるようになったが、実際に購入できたのはわずかだった。Star の価格設定はあまりに高く(1万6000ドル)、マーケティングもうまくなかった。「IBM PC」もその年の発売だがマウスは付属していなかった。しかし、「Apple Macintosh」が1984年の1月に発売されると、マウスは主流となり、それ以来ずっとわれわれのそばに寄り添ってきたのだ。

そして今、Gartner のアナリストである Steve Prentice 氏のでは、主流ポインティングデバイスとしてのマウスの独占は2〜4年で終わりを迎えるかもしれないという。そして、どちらかといえば筆者もその意見に同意するのだ。

これはかなりすごい予測だ。習慣はなかなか捨てられるものではなく、われわれがマウス中毒を直すのは容易ではない。しかし最近の展開によって、マウスを使う習慣は徐々に変わりつつある(というか変わらざるをえなくなっている)。

1. マルチタッチに対応した Apple の巨大トラックパッド
「MacBook Air」および「MacBook Pro」の両ノート PC に搭載されるこのポインティングデバイスは、Apple のモバイルコンピュータでマウスを使う魅力に大打撃を与える。新しいトラックパッドが優れているのは、ポイントやクリックだけでなく、全く新しいレベルのコントロールを加えるジェスチャーにも対応しているからだ。

2. ゲーム用ポインティングデバイス
だれもがマウスやキーボードを使って PC でゲームをプレイしていた時代のことなど覚えているだろうか?筆者も思い出せない。家庭用ゲーム機はゲーム用入力デバイスの障害を排除し、今では PC 用ゲームでさえジョイスティック、トラックボール、ハンドルなどのマウス以外の各種入力デバイスを提唱しているように思える。

3. 「脳波読み取り」デバイス
1963年〜1981年のマウス同様、これらのデバイスはいまだに実験段階のものだ。しかし、Emotiv Systems という会社では、ゲームの一部を思考だけでコントロール可能にするヘッドセットを2008年末までに300ドルで市場に投入する計画だ(デモがこちらにある)。

4. Apple iPhone と「iPhone キラー」
これらの全く新しいカテゴリーの携帯電話は、物理的なキーボードや電話用ポインティングデバイス(「BlackBerry」の「pearl」トグルスイッチや、一部携帯電話が搭載するトラッキングスティック)を一度に捨て去り、フルサイズのタッチスクリーンを搭載している。iPhone のようなデバイスはキーボードに取って代わると考えられがちだが、それによって数百万人が OS 全体をタッチスクリーンで操作する概念に慣れつつある。

これら4つの要因と、そのほかの各種要因は、われわれのマウスへの依存度を低めていくだろう。しかし、猛烈な一撃を加えるのはこれらではなく、次世代の Windows や Mac OS なのだ。Microsoft はすでに、「Windows 7」が「Microsoft Surface」ライクなタッチインターフェイスに 最適化されることを発表した。また筆者は、Apple も自社が保有する「マルチタッチ」システム関連の多くの特許を活用し、ここ2〜3年の間に iPhone ライクなバージョンの Mac OS を出荷してくるものと確信している。

これらの次世代の OS は、筆者がマルチタッチ、物理、ジェスチャー(MPG:Multitouch, Physics and Gestures)ユーザーインターフェイスと呼ぶものを搭載してくるだろう。これらは、PC のユーザビリティの次のめざましい発展を表している。マウスはもう不要なのだ。

実際のところ、ユーザーインターフェイスの進化は、ユーザーを画面上のオブジェクトに「近づける」ためのプロセスの1つだと見られている。当初、われわれはガラス越しにコンピュータと対話をしていた。オペレーターにパンチカードを渡して処理を依頼していたのだ。その後、抽象的なコマンドを直接キーボードにタイプするようになった。そしてさらに、マウスを使ってものをつかんだり選んだりする動作をシミュレートし、画面上のオブジェクトをドラッグ&ドロップするようになった。そして、来る4番目フェーズでは、iPhone ライクなユーザーインターフェイスを使って、手を伸ばしてドキュメント、写真、そしてフォルダを直接さわるようになる。

マウスが必要だったのは、人間とコンピュータとのやりとりの歴史にある4つのフェーズのなかの1つに過ぎない。そして、その時代は終わりに近づこうとしているのだ。

だから、今行っているポイント&クリックの操作はぜひゆっくりと満喫していただきたい。もう長くは続かないからだ。マウスは死んだも同然なのだ。
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