Fedora 9 はやや期待外れ――3基本システムがインストールできたら、次は完全に動作するデスクトップの運用が開始できるかどうか確認する。
最初の課題は自分のワイヤレスネットワークに接続することだ。筆者が画面右上にあるネットワークマネジャーのアプレットをクリックすると、選択できるネットワークの一覧が表示された。これはつまり、筆者の Intel 製ワイヤレスカードが動作しており、ドライバのコンフィギュレーションが必要ないことを意味する。筆者が WPA2ネットワークのキーを入力しただけで、すぐに接続された。いたって簡単だ。 次は手元にある NVIDIA カード用のビデオドライバだが、これは予想よりかなり難しくなってしまった。Fedora には「Ubuntu Restricted Driver Manager」に相当するものがなく、Mandriva と異なり、ドライバをインストールするだけでは終わらなかった。大半のディストリビューションはこのようになっているため想定外のことではなかったが、Ubuntu のようなソリューションを利用するディストリビューターが増えないことが驚きでならない。 Fedora は RPM パッケージングシステムを使うが、これは Red Hat が発明したもので、これらのソフトウェアは「YUM」と呼ばれるツールによって管理される。これは、Debian ベースシステムのAptに相当するが、Apt と直接比較すると、こちらにはいつもやや期待を裏切られる。だが、筆者が Debian ファンであることも周知の事実だ。 Fedora 8 では、YUM がフリーズする問題に何度も悩まされ、いつまでもトラブルが続いた。だが、Fedora 9 ではそのような問題が発生しなかったことをここで喜んでご報告する。ただし、ほかにはさまざまな問題が発生したので、それらについては後述する。 筆者は YUM を使って NVIDIA 用ドライバを探したが何も見つからなかった。Fedora のレポジトリにはフリーソフトウェア以外はないが、 彼らは FOSS パッケージしか配布しないため、これは意図的なものだ。ただ、ドライバやコーデックなど、平均的なユーザーにとって必要になる多くのものが用意されたサードパーティーのレポジトリもある。これは、http://rpm.livna.orgに行き、フロントページにある「Fedora 9 RPM」のリンクをクリックすればインストールできる。パッケージをダウンロードしてインストールする指示がある。操作はかなりシンプルだ。 Livna レポジトリには NVIDIA ドライバが1つあるが、少し調べたところ、このバージョンの Fedora には試験的に Xorg サーバーが付属していることが分かった。これは基盤となるグラフィックスサーバーで、たいていはビデオドライバと密接に連係する。しかし、かなり新しく、試験的なものであるため、現行の NVIDIA ドライバではサポートされていない。筆者はパッケージを Livna からインストールしてどうなるか見たが、システムをリブートしたところ、「NVIDIA.ko not found, module not enabled」というメッセージが表示された。一見動作しているようにも見えるが、高速ドライバが有効にならない。 あらゆる掲示板をチェックしたが、これは NVIDIA からの新ドライバを待たなければならない問題であることが分かった。X サーバーのバージョンを落としてからグラフィックスドライバをインストールすることもできるが、それではかなり複雑な作業となり、筆者はシステムを改造して動かすのが得意ではない。筆者にとっては、それはディストリビューターの仕事なのだ。 筆者は、「管理」メニューにある「Add/Remove Software」ツールを使って必要なソフトウェアをすべてインストールすることができた。欲しいパッケージを検索し、選択するだけだ。そして、Deluge、 gPodder、 Audacityと、そのほかいくつかをインストールしたところ、ソフトウェアレポジトリがかなり奥深いことが分かった。Red Hat ベースのシステムを運用する利点の1つは、これがビジネスの世界で非常に普及しているため、商用ソフトウェア向けのパッケージ探しがかなり容易であることだ。DEB パッケージでだめでも、RPM パッケージならさまざまなことに使える。これはおそらく、業界大手の Red Hat と SUSE が RPM を採用しているのが要因だと思われる。 その好例の1つが、Firefox 用の Adobe Flash Player だ。たいていの場合うまくいくので、筆者はブラウザのプロンプトからインストールしようとしたが今回は失敗した。だが、Adobe のサイトには RPM パッケージがあり、これをインストールして Firefox を起動したところ「Firefox 3 Beta 5」で動作した(図3参照)。 筆者は、Skype のサイトにある RPM を使うことで Skype もインストールできたが、彼らは各種ディストリビューションのサポートが他社より多少優れている。 Fedora 上でのソフトウェア管理に関しては、内蔵の GUI では貧弱だと感じているので、たいていは「Yumex」と呼ばれるものをインストールする。これは、メインのレポジトリからインストールすることができ、こちらの方が格段に優れたインターフェイスだと思う。Yumex は Debian システムの「Synaptic」に非常に近く、それが筆者がこれを好む理由に大きく貢献している(図4参照)。筆者なら、Fedora の採用を真剣に考える方全員にこれを勧める。 ブラウザと項目の一覧表示を行う「Nautlius」(ファイルマネージャ)をコンフィギュレーションしなければならないことも分かったが、その作業には数分しかかからなかった。 次へ:悲惨な出来事 »
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